【銀魂 日替り】リーブラ【坂田銀時】

5種類の結果パターン

本日の銀さんは…? - 2024年5月5日

【待ち人】





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「――銀さんが帰って来たよ〜っと…」





ガラリと開かれた扉の音で、急ぎソファから立ち上がる。銀時の声音から今日も泥酔しているんだろうなと半ば呆れながら玄関へ向かえば。





「寝てる……」





ブーツを無造作に脱ぎ捨て、玄関先で爆睡している銀時がいた。「銀時ー」と肩を揺さぶってみても、一向に起きる気配を見せない。


ハァとため息を吐き、私よりも大きい体を持ち上げる。こういう時、神楽がいたらどれだけ楽だった事だろう。お酒独特の匂いが鼻をかすめる中「YOU…?」と銀時が呟いた。





「銀時、そんな酔うまで呑んじゃ駄目でしょ」


「あァ? …しょうがねェだろ」





「色々溜まってんだよ」とおぼつかない足取りで寝室へ向かおうとする銀時に肩を貸しながら。





「――……銀時が大変なのは分かるけどさ。いつも待たされる私の身にもなってよ…」





小さい頃からそうだった。銀時が稽古から帰ってくるまで、私はいつも一人で待っていた。ねぇ銀時、一人で待たされるのは寂しいんだよ…





「YOU…」


「――あ、ごめん!! 何でもないの」





銀時に名前を呼ばれて我に帰る。私ったら何言ってんの!? 泥酔してる銀時を良い事に愚痴を言うなんて最低…


「ほんと気にしなくて良いから」と念を押しながら、押入れから布団を取り出す。バサリと銀時と自分のを敷き「寝るならここで寝て」と後ろにいるであろう銀時を振り返ると。





「――――え?」


「…YOU、今日って何の日か覚えてっか?」





銀時の胸板が目の前にあり、抱き締められているんだと分かった。突然の事に混乱した頭を抱え思考回路をフル回転させる、が。





「な、んの日…?」


「――俺らが初めて会った日だよ」


「……!!」


「だからコレ買ったんだけどさ、中々渡せなくてよ」





銀時の胸板から少しの距離ができ、銀時の手の中にあるそれを見つめると。そこにあるのは…





「――…指輪?」


「―――今ならもれなく俺の苗字とセットだぞ、コノヤロー」


「ありがとう…銀時。だ、大好き」


「――知ってらァ」





待ち人も意外と良いかも知れない、なんて思ったのは秘密だけど。私は今日という日を絶対に忘れないと思う。





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「右の星押してくれたら…俺がオトナの階段登らせてやるよ」





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