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「愛」の伝え方は人それぞれ。



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銀魂のキャラクターたちが、色んな方法で愛を伝えてくれます。
(n番煎じ感)

望月竜馬様著『I Love Youの訳し方』という書物を参考にさせていただいております

お話の結末は、お好きなように想像してくださいね。

リクエストは常時募集中

《現在いるキャラ》
※()の中に書いてある名前はテーマとなった言葉を作り出した偉大なる方々です

□高杉晋助(竹久夢二)

□坂田銀時(芥川龍之介)

□土方十四郎(工藤直子)

□沖田総悟(川端康成)

□山崎退(シェイクスピア)

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月6日

高杉晋助


鬼兵隊のトップというのは、本当に忙しい立場ということは知っていて。
その上で会えないことを嘆いてしまう私は本当に心が狭いと思う。


「はぁ…」


纏めるよう頼まれていた書類をトントンと揃えて机の端に追いやる。今日はずっと座っていたから体が痛い。固まった肩をほぐすように回すと、そのまま机に伏した。


自室から見える月を眺めながら、あの人のことを思い出す。最初に出会った時のこと、初めて言葉を交わした時のこと、任務を成功させて褒められたこと…
思い出の中の彼はいつも口角をあげていて、こちらまで釣られて笑ってしまう。彼が自分も知りえないほど大きなものを抱えていることを知っているが、自分にとっては上司であり、一人の人間であり、そして想い人であった。


最近は会えないことが続いているけど、告白をOKしてもらえたときは耳を疑ったっけ…


そんなことを考えながら机の上の筆を弄る。これは筆だこができてしまった自分に、彼が「こっちの方が使いやすいだろう」とくれたものだ。


いまだに彼と自分が付き合っていることを信じられない私は、こうしてもらったものを触って再確認している。そのたびに満たされた気持ちになるが、それと同時に寂しさも沸き上がってきて。浮かんできた涙を瞬きで消して、そろそろ寝ようと立ち上がった。


その時。


「よォ、YOU」


彼の低い声が部屋に響いた。
声の方を振り返ると扉の枠に体を預けながらこちらを見つめる一つの光が。


「たっ、たた、高杉さん!」


まさか会えるなんて思っていなかったため呂律が回らなくなっている。そんな私を見て、彼は笑みを溢した。


「最近、会えてないなと思ってな…だが今晩は空きができた。晩酌でもどうだ?」
「えぇ、はい…えぇと、ごめんなさい、お話するのが久しぶりで言葉が出てこなくて…」


顔が熱い。先程まで死んでいるかのように重かった体はすっかり熱を帯びている。頬をおさえながら慌てる私に、彼はククッと愉快そうな笑い声をあげた。


「いいさ、今日は会うために会いにきたからなァ…それに夜は長い。ゆっくりするとしよう」



《話したいことよりも何よりもただ逢うために逢いたい》_____竹久夢二

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作者名:まろん | 作成日時:2020年6月28日 18時

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