【ハイキュー!!】赤黒く染まった愛【ヤンデレ】

5種類の結果パターン

君からの愛は、赤くて黒くて、紫で。 - 2024年5月14日

人気のない真夜中の学校の廊下に、足音がこだまする。



その足音は、俺達のもので。






「＿＿＿YOU、そろそろ疲れてきたんじゃない？止まれよ」





「っ、は…」



YOUの走るスピードがだんだんと落ちていく。女子で文化部のYOUには、十分のランニングはキツいのだろう。





YOUに、追い付いた。





「……捕まえた」



「＿っあ、」



肩を掴んで、壁に押し付ける。目の前にいるYOUは、俺を見て怯えた表情をした。






原因は、自覚済み。





「…だ、や、だ、白布ッ、」



「安心しなよ、YOU」




べっとりと俺のジャージを汚す、赤から変色して赤黒くなり始めた血。


更に言うと、走っていた廊下も血に塗れている。






極めつけは＿＿＿、





「＿＿ッひ、」




YOUの脇腹辺りを、血で濡れたナイフでなぞる。ビクリと体が震えたのがわかった。









まだ乾ききっていなかった血が、YOUのジャージを赤に染める。





「＿YOUは、殺さないから」




そう、YOUは、ね。





この血は全部、YOUに触れた奴等のモノ。





太一も、五色も、牛島さんも。全校、全員殺した。






「＿＿ハは、どうかしてるわ、俺」




自分の尊敬してる先輩、頼れる親友、可愛い後輩まで殺めるなんて。



ホント、どうかしてやがる。






「、っ白布…、なんで、」





震える声で、言葉を紡ぐYOU。僅かに、怒りが感じとれた。



………。





「なんでって……。俺のYOUに触れたから。報復だよ」





「だからってッ、＿ンっ」







＿＿ごちゃごちゃ煩いな。





YOUの口を、自らの口で塞ぐ。






数十秒後、口を離すと、顔を赤くして立ち尽くしていた。




「…ヤだったら抵抗したらいいのに。しないお前もお前だな」


「…、っあ」







……なんだ、ただ怖くて抵抗出来ないだけか。嗚呼、ホントにかわいい俺のYOU。








＿＿＿ホント、めちゃくちゃにしたくなる。







YOUの腕を掴んで、押し倒した。




当然YOUは、俺を押し退けようと必死に俺の胸を押してくる。だが抵抗しようにも、所詮女と男。力の差は歴然。





「し、白布、っ、何を＿」




「ここから先？馬鹿でもわかるだろ、この状況。…ホラ、YOUは俺のモノなんだから、」



＿＿黙って俺に委ねてろよ。







　




【白布 賢二郎】

『邪魔なんて、許さない』
　
　

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