「俺／僕、何もしてないよ？」【stpr】

17種類の結果パターン

きっと無罪にしてくれるよね...？ - 2024年5月5日

容疑者:ジェル




俺は今裁判所にいる。



「被告人ジェル。罪は大麻所持。」



警察の言葉を聞きながら頭を抱える。
やってもない罪押しつけられた。それも、信じてた人から。


「あの、俺大麻なんて持ってないんやけd」

「静粛に。」



弁解しようとしたら裁判官にピシャリと止められた。



「警察、証拠を提示してください。」


証拠なんてあるわけ、

「はい。」


あるん！？


「これが被告人の家で見つかった大麻です。」

「だからそれはっ」




「被告人は静粛に。」ｷﾞﾛ。

睨まれて俺は押し黙る。
俺やないのに。
ギリッと奥歯を噛みしめ手を強く握る。


「この大麻が入った袋には、被告人の指紋がベッタリとつき、尚この大麻を買っていたと言う現場も目撃されています。」


「成る程。証拠は揃ってますね。これに対して弁護人。何か意見はありますか？」

裁判官の質問に弁護士は坦々と答える。



「はい。彼が言っているとおりその大麻はある知人が彼を嵌(は)めた罠です。証拠もあります。」

そうしてある写真を取り出す。



「これを見ても有罪だと言えますか？」



俺は泣きそうになる。

「桐谷...。」


その写真にいは俺の友人であった桐谷がいた。

以前はYouTubeでもよくコラボをした仲だ。
すとぷりに入って関わることはなくなったけど。



「この写真を見てわかる通り、この桐谷という男は大麻を買っています。そして少し風邪気味だった被告人に薬だと言って渡した。」


弁護士がそう言ったとたん音声が流れる。


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「なぁ。ジェル。お前ばっか有名になりやがってー。」


「そんなことないで？桐谷だって人気やん。」ｺﾞﾎｯ。


「...風邪？」


「ちょっと喉の調子が悪くてな。」


「ふぅん。じゃあ丁度いいわ！これ、薬。すげぇ効くから飲んでみ？」


「おー。サンキュ。」


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桐谷。

あの時、どんな気持ちやった？
どんな気持ちで俺と話してた？



「この音声から桐谷が被告人に嫉妬心を抱いていたと分かります。動機は十分にあり、被告人は桐谷に嵌められたと言えます。以上です。」




嫉妬心...。

それだけで、あいつが人を嵌めるようなことをしたのが悔しい。


絶対、無罪になってやる。
無罪になって、俺がお前を許してやる。









お前がそんなこと二度としないように。



さぁ。裁判官。貴方はどちらを選びますか？

−有罪

−無罪

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