男性声優 × 教師 = ？

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本日の日替わり先生はこの方！ - 2024年5月9日

古典 × 立花慎之介 ＋ 英語 × 日野聡



「 YOUは今から英語の補習なんだっての 」


「 違う。YOUちゃんは今から古典の補習だよ 」


「 だーかーら、俺のが先に約束して 」


「 俺だって約束したんだけど！ 」


ぐりん。
立花先生と日野先生が振り返り私を見る。

怖いわー、なんて言葉はしまっておこう。

修羅場なう。
修羅場に近い何か、なうです。

事の発端は数分前。

HR が終わってそそくさ帰ろうとした私を引き留めたのは、担任であり英担の先生、日野聡。

その後一分もしないうちに教室にやってきて、私に声をかけたのが古典担当の立花慎之介。

どちらも成績の悪い私のために補習 ( というなんともおせっかい極まりないこと ) をするために来たという。

そして、日野先生の「 YOU、今日補習すんぞ 」発言から始まり冒頭に至る。


「 YOUはどっちがいいわけ 」


『 どちらも嫌で「 俺のが分かりやすく教えてあげる！ 」』


こうやって時たま意見を求めてきては、私の意見など関係無しに話を進める。

あー、正直帰りたい。


『 あの、どちらか決まらないようでしたらかえ「 らせるわけないでしょ 」』


がしり、とつかまれて。
みしり、と嫌な音を立てた頭。


『 痛いです 』


痛さに屈することなく言葉を口にできたのは、日頃の慣れだと思う。

ははは。


『 なんでもいいんで。とりあえず早く始めて早く終わらせません？ 』


私がそう言い放てば、ふたりは顔を見合わせ頷く。

そんなに勉強が好きだったのか、だとか。
そんなに俺と話したいんだねー、だとか。

なんともおめでたい発言はこの際無視だ。


「 じゃあ、最初は俺！古典しよ！ 」


「 は … ？英語が先でしょ 」


『 あの 』


再び喧嘩を始めたふたりに声をかければ、またもぐりんと振り返る。


『 なんでそんな取り合いみたいな 』


取り合い。自分で言って笑ってしまう。


「 YOUのことが好きだからね 」


「 あ！ちょ、YOUちゃんは俺のだから！！ 」


は … ？


「 てわけで 」


「「 どっちにするの 」」


なんて、


修羅場なう。
修羅場に近い何か、ではなく。

修羅場、なう。

でした … ！



---

日野さんと立花さんの話し方分からねー … ！と思いつつ書かせていただきました。

さて、書いて何日目でふたりが出るのか …

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