銀魂キャラと戯れたい

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本日のあなたはこの方と... - 2024年5月6日

かぐらrainy

* 雨の日の神楽ちゃんと戯れたい




急な大雨で慌てて近くの店で雨宿りをする。



傘なんて持っているわけもないし、コンビニは傘が売り切れだそう。



もう走って帰ろう、と決意をして店を出る。



地面も段々水が溜まっていて、くるぶしまで浸かってしまい走りにくい。



そんな時だった。橋で川を眺めるずぶ濡れの少女に目がいった。知っている。私は彼女に近づいた。



『どうしたの、神楽ちゃん』



神「…………っ」



こちらを見て悩んだ表情で笑った神楽ちゃん。



『…風邪ひくよ』



優しくいったつもりだった。それなのに神楽ちゃんは一瞬詰まって、涙を流した。



『…えっ』



神「お前には…………分からないアル」



そう言って走っていってしまった神楽ちゃん。待って、なんて言えない。



立ち止まったまま俯いていると「追いかけてやりなさい」なんて声がして振り向く。



そこには顎髭をたくわえたおじいちゃんが居て、傘をもう1つ私に差し出していた。



『…どういう』



「追いかけてやりなさいと言っているんだよ」



『なんで貴方が』



「悩んでいる少女がいた……悩んでいる暇なんてあるなら､､､雨をしのいでやりなさい。彼女の雨をやませてあげなさい」



『……………頂きます』



差し出されていた傘を受け取って神楽ちゃんが走っていってしまった方向へ走る。



雨は激しさを増している。前も見えにくい。



『神楽ちゃんんんんん!!!!!!!!!!』



ずっとそうやって叫んでいると…………



神「なんで…そんなに必死アルか」



神楽ちゃんが路地裏から姿を現した。未だに泣き続けているようだ。



『当たり前じゃん……私は、神楽ちゃんに笑っていて欲しいから』



神「…………！」



『君の雨を………しのぎに来ました』



我儘を聞いて、と傘を神楽ちゃんの頭上に開いて言うと神楽ちゃんは笑い出す。それはいつものような天使の笑いで。



神「ありがとナ」



『神楽ちゃん………』






神「……雨もたまにはいいアルな」






『………』



神「……お前の必死さがよく分かったアル、お前の一面が知れて良かったネ」



そう言って笑った神楽ちゃんはやはり天使だった。



結局涙の意味は分からなかったけれど、きっと今日の雨は……やませてあげれたよね！









*

神「お前らも評価よろしくナ」

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