【銀魂】沖田隊長、【日替り】

10種類の結果パターン

もっとイチャつかせろィ - 2024年5月8日

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「……やっちゃったなぁ…」


ポツリ。そう私は自分の部屋に戻ってから呟いていた。畳の上にペタリと力なく座り込み、タンスに背中を預ける。はああ……と大きな溜め息が漏れてしまうのは、今は仕方がないとして頂きたい。時計の秒針が進む音が、私を責めているように見えてしまう。


…何があったかというと、仕事でちょっと失敗してしまったのである。組織を揺るがすほどの大きなミスにならなかったから良かったものの、少しでもそれが進行していたら大変なことになっていたかもしれない。副長が気づかなかったら危なかった。

…言わずもかな、副長にはお叱りを受けてしまった。


「……あーあ…」


…タンスに後頭部をコン、とぶつけ、天井を見上げた。流石に、落ち込んでしまう。いつもはしないような些細なミスをしてしまった。その些細なミスがここに居る皆さんに多大な迷惑になっていく可能性だってあった。自分自身がやらかしたことだとはいえ、へこんでしまう。

体育座りをして、腕に顔を埋める。
なんだか泣いてしまいそうで、目をギュッと瞑った。


「…ヘコんでやんの」

「…沖田隊長、貴方にはデリカシーというのもがないのですか」


あとノックしてください、と文句をつけるも、彼は私の部屋にずかずかと足を踏み入れ、私の目の前に遠慮なく座った。何をしに来たのだこの人は、と、私は不満たらたらな目線を彼に送りつける。


「…何か」

「……いいや、別に」


用がないなら帰ってくださいよ、と。私は半ば八つ当たりのような口調で言ってしまう。謝るにも出来なくて、再び顔を埋めて隠した。目元が熱くなってくる。唇を噛み締めて、なんとか溢れそうになるそれを引っ込めようとする。


…ヤダヤダ、沖田隊長の前で。


「…土方なんかに泣かされてんじゃねーよ」

「！」


そう沖田隊長は言うと、私の頭をくしゃくしゃと撫で始めた。ちょっとだけ雑に、でもその手は優しかった。


「…よくやってんじゃねーの、オメーは」

「……慰めに来てくれたんですか」


少しの意地悪でそう問い掛ければ、「…そうだねィ」と。


「…俺が来てやったんだ、早いとこ泣き止め泣き虫」

「……うるさいです」


…ぐすぐすと、鼻をすすりながらに、「でも」と。


「…ありがとうございます」

「……ん」


…彼のおかげで、明日も頑張れるような、そんな気がした。

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