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歌い手さんの日替わり。

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あなたの本日の占い結果 - 2024年5月13日

「幼なじみだからね」


それが椎名の口癖だった。
私の幼なじみ、椎名 爽とは保育園からの付き合いで。



私は保育園から高校まで椎名のことが好きだった。
忘れたこともなかった



でも、椎名が私の方を見てくれる事はなかった。


昔は椎名だなんて他人行儀な呼び方もしていなかったのに。



「爽くん!」

「YOUちゃん!」


一緒に出かけたことも数え切れない。



思い返すとほんとうに一緒にいた。



だけど、中三の冬。
それが崩れた


「僕、彼女できたんだ」


そういう爽の顔は、見たことなかった。



隣の彼女も、爽も赤面してて。
でも、隣にいる彼女のことを愛おしそうに見ていて。


正直、期待していた
心のどこかで、(爽の好きな人は私じゃないか)って。


ばかだ、私が自分がすごく惨めに思えた



「おめでとう!…………椎名、ほんとうに」


口から自然に出た言葉だった。


______________________________



いまは

放課後の教室に私だけ。
すごく青春している気分。

タイミングよく風が吹き私の髪が揺れる


頬杖をつき、グラウンドをみる
私の教室は3階にあるからそこそこ全体が見える


グラウンドには恐らく先輩である人達が制服を気崩して、サッカーをしていた


たしかあの先輩は爽の……


だめだだめだ、ちょっとしたことで爽のことを考えてしまう。




そろそろ諦めなきゃならない。

爽 中心に私の中の世界がまわってしまう。

10年間かあ……


…………

それぐらい私は惚れてたんだよ椎名。





「……あ」


ふとまたグラウンドを見ると、彼女と一緒に帰っている椎名を見つけた。



その横顔はやっぱり笑顔で愛おしさが交じっていて私には向けてくれない表情だった。


喪失感 劣等感 絶望感

全てを、現実を突きつけられた気分だ。




しばらくその場からは動けなかった。






制服のポケットに入っていたものを潰した。

スターチスの花だった。



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hasizumerei724(プロフ) - いちごさん感想ありがとうございます。 (2020年4月18日 12時) (レス) id: 2f25c70083 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - この話好きです!更新頑張ってください! (2020年4月18日 2時) (レス) id: 490dac7e44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2020年4月17日 16時

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