ようこそ、おとぎのお姫様。

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──────ここは、おとぎの国。

あなたはそんな、甘くてとろけるような世界に生きる、1人のお姫様。

「お手をどうぞ、お姫様？」

──────さあ、今日は誰の手をとる？

ーーー

こんにちは、こんばんは。

初めての方ははじめまして。

おれお。と申します。

最近、新作を作らずにほかの作品を漁ってばかりだったなーと反省しまして、

久しぶりにHey!Say!JUMPの日替わりを作ることにしました。

冒頭にもありましたように、(名前)さんはおとぎの国のプリンセス。

シンデレラや白雪姫など、王道の物語を少しアレンジしています。

苦手な方はUターンを、

大歓迎だぜバッチコイ！の方は、そのままスクロールしてくださいね。

山田涼介→シンデレラ
知念侑李→人魚姫
中島裕翔→白雪姫
岡本圭人→美女と野獣
伊野尾慧→カエルの王様
有岡大貴→赤ずきん
八乙女光→眠れる森の美女
薮宏太→ラプンツェル
高木雄也→アラジン

6種類の結果パターン

今日の王子様は誰でしょう - 2024年5月8日

知念侑李→人魚姫

「君って…あの時僕を助けてくれた人？」

「！」

この方は侑李さま。

海で溺れている彼を見つけた私は、急いで一番近くの浜辺に泳いで連れていった。

…私は人魚だけど、人間が海の中で呼吸できないことは知ってる。

だけど、2本の足があればどんなにいいか、私は何度も想像したことがあった。

「息してない…っ」

陸に着いた時、彼は息をしてなかった。

「…ごめんなさい、王子様」

名も知らない人間を『王子様』と呼び、私はそっと彼にキスをした。

「…」

「…っ、げほっ、げほっ！」

「！」

咳き込んだ後、王子様は少しだけ目を開けた。

「すごく、綺麗だ…」

そう言って彼は、私の濡れた長い髪に触れた。

──────そのやわらかく笑った表情が私には忘れられなくて。

「足の代わりに声を貰うよ」

「…いいわ」

海に帰ってすぐ、魔女に頼んで魔法を貰うことにした。

声を失ったけど、人間の足をもらった。

そして今、やっと人間として彼と出会えたの。

「君のこと、ずっと忘れられなかったんだ。家来に頼んで国中を探したけど見つからなくて…」

「…っ、…！」

「…もしかして、声出せないの？」

感謝を伝えたかったのに、出るのは掠れた空気だけだった。

「じゃあ、僕が君の声になるよ」

それでも侑李さまは、こんな私の手を取って微笑んでくれた。

「困ったことやして欲しいことは、僕が全部教えてあげるから。だから、」

──────僕の、傍にいてくれないかな。

…海を自由に泳げるヒレも、みんなを感動させる歌声も必要なかった。

魚達とは感じることの無い温かさに包まれ、私はこの世界の幸せを知った。

こうして人魚姫は、声の代わりに真実の愛を知って幸せになりましたとさ。

めでたし、めでたし。