【ポケモン】彼らの歪んだ愛の話。

5種類の結果パターン

今日は誰の歪んだ愛を受けるのでしょう… - 2024年5月12日

グラジオ【ポケモン SM・USUMにて登場】




最近、誰かに見られている気がする。

もちろん確証なんてなくて、なんとなくだけれど…。


「はぁ…。何かにつけられてでもいるのかなぁ…。」


ぐでん、と机に凭れると、リーリエは「うーん」と唸った。


「YOUさんはスカル団さんとも接触されていますし、スカル団さんという可能性も…。」


リーリエの言葉に、おもわず「うげ…」と言葉を漏らす。


「うーん。でも最近、スカル団ともあんま合わないんだよね…。

それどころかトレーナーとも合わない。

会うとしたらグラジオくらいかなぁ…。」


机から頭をあげると、またうーんとリーリエは唸った。


「……もしかして、兄だったりして…」


そう言って悪戯っぽく笑ったリーリエ。

その後、2人で「有り得ないね」と笑いあった。




次の日、研究所に行くとリーリエは居なくなっていた。



何処を探しても、誰に聞いても見つからなかった。


街を走り回っていると、前からグラジオが歩いてきた。


不思議と、その時は視線を感じなかった。




「…YOU。」


呼んでいないのにこっちに来てくれたグラジオは、走って息切れをしている私の背中を、ぎこちなく撫でてくれた。


「ぐ、グラジ、オ…っ！

リーリエ、知らない…！？」


その言葉を聞いた途端、私の背を撫でていた手を自分の顔に持っていき、いつものポーズをするグラジオ。


「グラジオ…？」


不思議に思い、グラジオを見ると、いつもは膨らんでいないはずのポケットが、今日は膨らんでいた。


この前のリーリエとの会話を思い出して、まさかと思う。


グラジオのポケットに手を突っ込むと、リーリエのコンタクトケースが出てきた。



「グラジオ…まさか…」


そこから先の言葉は続かなかった。

暗い闇に誘われたからだ。


最後に聞こえたのは、グラジオの謝罪だった









グラジオ【監視・警護】








「す、すまない…。つけていたことがバレたと思い…。

…許してくれるというのなら、下の星の一番右を押してくれ…。」

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