文豪様は、……デレでした【文スト】【日替わり】

13種類の結果パターン

何デレかなぁ…？ - 2024年5月11日

*

「…おい、YOU。」

『はっ…はぃ？』

「太宰がどこに行ったか知らんか？」

『だ、太宰さんですか？』



あの人は、また入水をしているのだろうか…。

毎回毎回、よく飽きないな…と感心する。


『え、っと…知りません…また、入水、じゃないですか？』

「………俺は何も云わん…連れて帰ってこい。」

『は、はい。』


面倒だ……。



***


『何処の川にいるんだろう…。』


本当、何処行ったんだ…あの人…。

『う、あっ！？』

ﾊﾞﾁｬｯｯｯｯ


足を踏み外して、川に水没してしまった…。

……ん？

足に違和感…。


『ﾋﾟｬｯ……太宰さん...。』

「……君か…。」

『…あ、すみません…。国木田さんが…その、連れて来いって…。』


実は、私と太宰さんは、あまり仲がよろしくない。

気分を害されてしまったのだろうか…。


「誰が入水しに来たかと思ったら、君か…ガッカリだ…。」

『すいません…でも、太宰さんも上がってください...！』


そう云って、手に触った瞬間＿


「さ、っ触るなｯｯｯ」

『ﾋｯ……あ、ぁ、すいません…。』

「…ぁ…ご、ごめん…。」

『じ、自分であがってくださいね？』


振り払われてしまった＿＿

よっぽど私の事が嫌いなのだろう…。


ｷﾞｭｯ


『へ…ぁ？』


誰かと思った。

太宰さんだ。


「…さっきは、君を傷付けるような事を云って済まない……。」

『え、あ…大丈夫ですよ！お気になさらないでください！』

「……対応に困っただけなんだ…。」


…意外と、子供っぽいところがあるんだな…と思った。



「……抱きしめたのは…、寒いかなって、思ったからで…。」



そう云って、砂色の外套を私に羽織らせた。


「……探偵社まで、それで行って。寒い…と思うけど…。」

『え、あ…ありがとうございます！』


太宰さんが、いつもはツンツンしてるのに、デレた日でした。






太宰治＿＿＿＿ツンデレ





―――――――*

『国木田さん！連れてきました！』

「おい！太宰…YOUにまで…迷惑かけよっ……て…。」

「(国木田くんも気付いたかな〜……YOUちゃんのブラウスが透けていたのだよね…。)」

この作品には13種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：