日替わり彼氏【黒バス】

12種類の結果パターン

あなたの彼氏は・・・ - 2024年5月17日

ダンッダンッ キュッ

体育館に近づくと床を蹴る音や、ボールのつく音が聞こえてくる。

そして、同時に、「轢くぞ☆」という、相変わらずなセリフが聞こえてくる。

私の彼氏はみんなにはドSなのだが、なぜか私だけには甘い。

今でもそうだ。

ガラッと私が体育館の扉を開けた瞬間、清志くんはパァと明るい顔になり、

「YOUっっ‼︎‼︎」

と言って、こっちへとかけてくる。

「YOUはもう部活終わったのか？」

優しく聞いてくる清志くんはやはり、さっきまでとは打って変わって違う。

私は「うん」と言うと、「少し待っててくれるか？俺ももうすぐだから。」と言って、練習に戻っていった。

私は体育館の中に入り、そのまま床に座る。

そして、私はずっと清志くんばかりを見ていた。

多分、無意識だと思う。

マネージャーに「ほんとに、宮地さんのこと好きなんですね」って言われるまで気づかなかったのだから。

私は素直にそうだなぁ…と思った。

普段の清志くんもかっこいいが、バスケをしてるときの清志くんは輝いてて倍以上にかっこいい。

そんなことを考えながら、また清志くん追いかけている私はきっと重症だろう。

好きな人のことを考えていると時間はすぐに過ぎて行くもので、終了の合図が鳴った。

清志くんは、監督からの話や挨拶が終わるとすぐに私のところへ駆けつけてくれた。

そして、

「待っててくれてありがとな」

頭にキスを落としながら、そう言ってくれた。

なにより、その時の清志くんの笑顔が素敵で私はますます惚れてしまった。

でも、その代わり、頭じゃなく口が良かったな…などと大胆なことを思っていると…

ーーーーーーーーーーチュ

唇に生暖かい感触があった。

「ふぇ？」

私がいきなり、なんで⁉︎と思っていると、それに気づいたのか、声に出てたぞと教えてくれた。

その瞬間私の顔が熱くなる。

あんなことを清志くんに聞かれてたなんて…⁉︎

と、おもうと恥ずかしかった。

穴があれば入りたいと思うほどに。

しかし、それよりも、清志くんがほんとにしてくれたことが嬉しくも恥ずかしかったのだ。

だが、この恥ずかしさまでもが愛おしいと思うのは、多分彼だからだろう。

彼だからこそ許される特権。

そして、彼女である私だからこそ許される









愛の特権…

この作品には12種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：