彩ちゃんの彼氏は？〈リクエスト受付中〉

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今日の彩ちゃんの彼氏は？ - 2024年5月1日

「俺、立花さんのことが好きです！
　良ければ、付き合ってくれませんか？」

突然の告白に、私は驚き固まってしまったんだ。
学校の帰り道、クラスメイトの男子に声をかけられたと思ったら、なんと！告白だった。
気持ちは嬉しいんだけど……

「良いわけないでしょ。」

私が口を開くよりも先に、グイッと腕を引っ張られ、
私はその声の主へ抱きつくような形になってしまったんだ。

「ちょっ……翼！？」

私を引き寄せた相手は翼。
今日は放課後にデートをする約束をしていて、翼が浜田まで来てくれていたんだ。
なんだけど……
これ、どんな状況？
私、翼に抱きしめられてる！？
どうなってるの……？
いつもと違って強引な様子に戸惑う私をよそに、翼は告白してくれた男の子をキッと睨む。

「アーヤは、俺の彼女だから。」

見せつけるかのように私のことをさらに強く抱きしめて、
そう放つ翼に、男の子も負けじと睨み返すと、

「美門じゃ、立花さんには釣り合わないと思う。」

なんて言ったんだ。
いやっ、何言ってるの！？
私が翼に釣り合わないだったらわかるけど、翼が釣り合わないって……。
絶対おかしいよ。

「へぇ。そう言うってことは、よっぽど自信があるんだ
　ね。……ま、この際だから、アーヤに決めてもらおう
　よ。どっちがいいのか、さ。」

んんっ！？
どうしてこうなった？？
目の前には私を真剣に見つめるイケメンが2人。
どっちかなんて……そんなの。

「私、翼しか見てないから。ごめんねっ！！」

翼一筋に決まってるよ。
私は男の子の方を向き、頭を下げて謝ったんだ。
私は翼が好きだから、気持ちには答えられない、ごめんね。
心の中で呟きながら。

「いえっ、立花さんが謝らないでください。俺の魅力が足りなかっただけですから。……諦めるつもりはないけど。」

私の言葉に慌てて否定をした男の子は「ではまた！」と言って、行ってしまったんだ。
最後の方は小さ過ぎて聞き取れなかったけど、なんとかなって良かったぁ。
安堵した私は翼に向き直る。
すると、満面の笑みを浮かべた翼と目があったんだ。
あ、まずいかも……

「アーヤは、俺しか見てないんだね。」

そう言って、それはそれは嬉しそうな顔をした翼は私を抱き寄せて、

「俺も、彩だけだよ？」

「……っ／／／」

耳元でそう囁いたんだ。
もう……小悪魔なんだから。
私は「大好き」という意味も込めて、ぎゅっと翼を抱きしめる。

……その後どうなったかは、私だけが知っている。

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ラッキーKZ（この人物が活躍する巻を読むと、いいことが起きるかも！？）

今日のラッキーKZは、クールだけど優しい上杉君！

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