5種類の結果パターン
あなたの本日の占い結果です - 2024年5月2日
十年後設定です。
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「お久しぶりです、雲雀くん」
久々の再会というように、当たり前のようにいってのける彼女。
名前は琴乃葉 紀伊。
中学時代に小動物と一緒にいた雑食動物だ。
赤ん坊の紹介で並盛中に来た彼女は突然に姿を消した。
「…いままでどこ行ってたの？」
自然と声が低くなる。
あのとき、紀伊がいなくなったときに僕らしくもなく動揺して、いままでずっと探していた。
「ごめんね」
そう言って彼女は申し訳なさそうに謝った。
いなくなった理由なんて本当は見当がついていた。
彼女は “こちら側の人間だ"
裏社会で名をはせている情報屋兼何でも屋だ。
「父から継いだ仕事なんです」
彼女は嬉しそうに僕に話していた。
彼女は人体実験をしているファミリーを極端に嫌い、自分自身で乗り込んで子供たちを助け出していた。
きっと今回も同じようなものだったんだろう。
「実は、助けた子供たちの世話をずっとしていたんです」
ほら、当たりだ。
「…それで、助けた子供たちがあまりに心の傷があったもので、ずっと一緒にいたんです」
「そしたら、子供たちがファミリーのボスになって、て。自分達が今度は助ける番だから手伝ってほしいっていわれたんです」
「ふぅん、承諾したんだ」
「あ、はい。よくわかりましたね」
君のことなんか、わかるにきまってる。
笑うときは口に手を当てる、
怪我をしたときは自分ことみたいに怒る、
泣くときは誰にも心配をかけないように部屋で一人で泣く。
「……ボソッ」
「え、なにか言いました？」
いま言っておかないと僕はまた後悔する。
「僕の側から離れるな」
紀伊の手を引っ張り自分の方に抱き寄せる。
そのまま顎を掬い上げキスを落とす。
しばらくの間触れていなかったせいで
キスも自然と深くなっていく。
「っん、ふぅ」
離したときには紀伊はおろか自分でさえ肩で息をしていた。
「これは頼みじゃないよ、命令だ」
「よ、よろしくおねがいします」
ーー再開のもとにーー
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作者名：雪乃 | 作成日時：2014年7月27日 23時
