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今日はバレンタイン。女の子にとって、それは------- - 2024年5月8日
...霧野蘭丸...
「彼女はいますか？」
「いないよ、どうしたんだ急に」
「い、いや、別に何でもないの！」
だいぶ前にした会話を思い出す。今も、彼に彼女はいないみたい。
現在、17:50
私は銅像の前。
私は彼の机の上にメモを置いた。
「部活終わったら校長の銅像のところに来てくれると嬉しいです」
ってメッセージを。
銅像なんてチョイス、ちょっと微妙だけど…。
そこは気にしない方向で。
ちなみに、メモには私の名前は書いていない。
つまり、彼は待っている相手が私だということを知らない。
「なんだ、やっぱお前か」
「え、あ、霧野君…」
…って思ってたんだけど。何故かばれてるよぉ！
「字的にお前だと思ったんだよなー」
「あ、そう…なの？」
「うん」
字だけで私だと解ったなんて…。恐るべし霧野君。でも、嬉しいな。
…じゃなくて！
「で、何の用だ？」
「あ、あのぅ…」
チョコ渡さないと。せっかく作ってきたんだから。
そう思うんだけど、なかなか身体が動かない。
恥ずかしさからなのか、寒さからなのかは私には分からない。
「どうした？」
「あ、うぅ…えっと…」
早くしないと。霧野君困っちゃうよ。
もじもじしてるばっかで、何も出来ない私。
「ん、トイレか？」
「違うよぉ！」
「そっか、ごめん。もじもじしてるから、そうなのかと…」
ああ、恥ずかしい…。
「…はぁ。仕方ねえな」
「…え？」
「チョコ、くれますか？」
霧野君はそう言った。あ…気使わせちゃったよね…。
「ごめんなさい…」
私は謝りながらチョコを渡した。
「何で謝るんだよ」
「だって…」
もう、私は泣きそうだった。
情けないというか、申し訳ないというか、恥ずかしいというか。
いろいろな感情がゴチャゴチャに混ざり合った。
「で、これは何チョコだ？」
「あ、トリュフだよ…」
「そうじゃなくて」
彼は苦笑しながら私に質問した。
「義理チョコか？友チョコか？それとも…本命か？…なんてな」
「ほ、本命です…」
「…ありがとう。俺も好きだよ」
ついに耐えられなくなって、私は涙が溢れた。
こんなダメダメな私でも、幸せになれるんだね。
好きになってくれる人がいるんだね。
.
彼は私を抱きしめて、こう言った。
「好きです、付き合ってください」
...fin...
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シロエ(プロフ) - 剣城君来たああああ!!!//// (2016年2月13日 18時) (
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作者名：はるっぺ | 作成日時：2015年2月4日 13時
