恋 愛 偏 差 値 .2【東大王】【Quizknock】日替わり

9種類の結果パターン

この物語は、フィクションです。。。 - 2024年5月12日

【 河村拓哉 】まつりか 様リクエストありがとうございます！

▷ 気 づ い て .


「ねえYOUちゃんちょっといいかな」


伊沢さん？


「はい？ どうしましたか」


伊沢さんが私に声をかけるなんて珍しい。何事だろう。


「あっちで、話せる？」と言って指さした先にあったのは資料室。


資料室？どうして？と思ったけれど、私は伊沢さんに導かれ、資料室に入った。



「伊沢あいつ……」と河村さんが見ているのも知らずに。



「YOUちゃん、急ごめんね」

「いえ……」

伊沢さんが真剣な顔をしてる。何があったのだろう……。


すると伊沢さんは思いもよらない言葉を口にした。



「俺と付き合って欲しい」



えっ……？



「返事は後ででいいから。じゃあ……」


そう言ってそそくさと部屋をあとにする伊沢さん。

玄関から急ぐようにして出る音が聞こえた。きっと伊沢さんだろう。




「河村さん」


資料室から出て、持ち場に戻ろうとしたら、私の席に河村さんが堂々と座っていた。


「あれ、伊沢に呼ばれてたんじゃないの？」


目を合わせてくれない。どうしてだろう、いつもならニコニコ笑ってくれるのに。


「ええ、そうですが…」


気が付いたら、オフィスには私と河村さん以外の姿はなかった。

伊沢さんどこ行ったんだろう、なんて思ったとき。



「伊沢、YOUちゃんのこと好きなんだね。嬉しかった？」



「…どうして、それを」



「資料室なんかで告白するから。まあそれも伊沢の戦略なのかもしれないけど」



伊沢の戦略？



「で、どうするの、伊沢のこと」



どうするも何も……伊沢さんはそういう目では見たことなかったから……



「いや、私は好きな人が他にいるので」



きっと彼は気づいてない。目の前の貴方だってこと。



「それは、もしかして僕？」



視線が重なる。ドクンといってもう一回り鼓動が大きくなるのが分かった。



「い、いや、そんなわけ」



あるに決まってる。でも否定するしか今の私には出来なかった。



「僕はありますけどね」



え……？



「気づいてくれないので言います」




「僕はYOUちゃんが好きです」




今の言ったの本当に河村さんですか、なんて変な確認してごめんなさい。




「私も河村さんが大好きです」




そう言ったとき。


彼は私を優しく強く抱きしめた―――。





――

リクエストにお応えできたでしょうか……？
アバウトな形ですみません…

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