紅霧生です。強制フラグにより駄目になったので移動させました。(垢BAN･･･w)といっても前作をコピっただけです。応急処置故に変な箇所があるかもしれません。
リクも募集しております。最低限、キャラは書いてくださいね汗
お品書き↓ およそシリーズ順、同記号は繋がりあり。
○レッド
○グリーン
シルバー
ミツル
△ダイゴ
△ジュン
チェレン1
チェレン2
N
ノボリ＆クダリ
バージル
ズミ
⚠注意⚠
現在作者の都合でリクエストを停止しております。
再開は2017年の12月頃となります。ご了承ください。
12種類の結果パターン
あなたの本日の占い結果だよん - 2024年5月5日
･ズミ･
｢いつものでいいか？｣
｢うん｣
私は今、ズミさんがシェフをやっているとあるレストランに来ていた。
ザクロさんやマーシュさん達も来るらしいけど、遅いな･･･。
｢ズミさん、まだ私しか来ていないんですけど料理始めても大丈夫ですか？｣
｢どうせあいつらのことだ、もうじき来るだろう。あと2人きりの時はズミと呼んでくれ。敬語もなくしてくれ｣
｢うん、分かったよ･･･ズミ｣
彼と付き合ってから半年は経つが、まさに今そうだったように、未だにぎこちない。
恋人同士らしいことも、まだ何もやっていない。
けど、そんな関係でも、私は彼が好きだ。
真剣に勝負や料理･･･｢芸術｣に挑むその姿が大好きだ。
｢･･･ザクロ達は遅れるらしいな。とりあえずこれでも飲んでおけ｣
｢うん、ありがと。ズミも飲みなよ。スープならたくさんあるだろうし、疲れたでしょ？｣
｢気遣いありがとう。そうさせてもらおうか｣
そして彼は、テーブル席に座っていた私の向かい側に座った。
中途半端な時間だからだろうか、客は私達以外にいなかった。
｢ふふふ。なんだか楽しいね｣
｢どうかしたのか？｣
｢いや･･･こういう恋人っぽいことって、久々じゃない？｣
｢お互い、忙しかったからな｣
普通こういう時って、もっと会いたいな、とか思うのだろう。
けど私は、｢芸術が好きな彼｣が好きなのだ。
｢ねえ、ズミ･･･私って、ズミにとっては芸術なの？｣
｢･･･何を言っている｣
｢私は、ズミに愛されるんだったら芸術になっても構わないよ｣
いつかは消えてしまう、芸術に。
｢それはダメだ｣
｢何で？｣
｢確かに私は、いつかは消えてしまうモノに打ち込んでいる。けど、お前には消えて欲しくない。むしろ消えてしまう事なんて、考えたくもない｣
｢ズミ･･･｣
｢やはり、こんな歯が浮くような台詞は私には似合わないか？｣
｢そんな事ないよ｣
｢･･･すまないな｣
｢え？｣
｢お前との時間を作ってやれなくて･･･その、寂しかったりとかないか？｣
｢今日だけでも充分だよ。それにリーグ内にいるのは変わんないしね｣
｢そう言ってくれて良かった。そろそろ皆来るだろう。準備をしてくる｣
｢うん、頑張れ！｣
そして一瞬、切なそうな目でこちらを見た。
｢これで今日は、許してくれ｣
その一言を残して、彼はおでこにキスをして去って行った。
それだけでも、私達にとっては大きな成長だった。
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作者名：あかいきむ | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月17日 16時
