ら っ き ー す け べ

11種類の結果パターン

太「今日の結果は〜？」 - 2023年12月8日

本日は白い虎の彼。

＿＿＿＿


私は急いで探偵社へ向かっていた。

理由は＿＿＿。

『(や、やばい。寝坊した！)』

そう、寝坊したのだ。


このまま少女漫画のように、食パン咥えてイケメンと曲がり角でぶつかったりするような余裕もなく、探偵社のある建物へ着いた。


階段を1段飛ばしして登る。

2段飛ばしは危ないので、というより、私の運動神経が追いつかない。


そしてあと1段、という時だった。

『わぁ！』

「うわっ！」

ちょうど死角になっているところに、後輩である敦君がいた。

敦君も少し慌てていたのか、私を避けきれず、そのままぶつかった。

走っていたため、私の方が勢いが強かったので、押し倒してしまった。

「痛っ！」

そう敦君が云った時に違和感。


私の視界は床が広がっているため、確認はできないのだが＿＿＿

「んむ？柔らかい？」

敦君の言葉で全てを悟った。


彼の方も今の状態を理解したらしく、

「わっ！ほ、本当にごめんなさい！事故とは云え、女性のむ、胸に顔を、埋めるなんて！」

『だ、大丈夫だよ』


取り敢えず、この体制だと色々誤解されそうなので立ち上がる。


大丈夫とは云ったが、異性に＿＿＿＿しかも気のある人に胸を触られるのは恥ずかしい。

敦君も恥ずかしかったらしく、顔が真っ赤だ。


あまりの恥ずかしさに、お嫁に行けない、と呟いてしまう。途端、さっきまで真っ赤だった敦君の顔が真っ青になる。

しかし、それも束の間。


「も、もらいます」


自分の耳を疑った。今、彼は何て？


『え？』

「僕が、YOUさんを、お嫁に、もらいます！」


我に返ったのか、真っ青だったのがまた赤くなる。


そして私達が五月蝿すぎたのか、国木田さんが社内から出てきた。

怒られると思って体を縮こませる。が、しかし。

「その、式には招いてくれ」

それだけ云い、また社内に入った。


＿＿＿＿午前いっぱいを誤解を解くのに使いました。




『そうだ、敦君』

「は、はい」

『ちゃんとお嫁にもらってね』

「………え、えええー！？」

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