【文スト】今日の文豪は……？【日替わり】

14種類の結果パターン

今日現れる文豪は、何方でしょうか - 2024年5月2日

谷崎潤一郎[肩ズン]
設定:谷崎の彼女



今日私と潤君は非番という事で、今日１日逢引をするに成った。そして始めに取り敢えず甘味処に入った。私達はテーブル席で、ソファに向かい合わせに座る。すると暫くし、潤君が口を開いた。

「──最近、ナオミ前よりも凄く激しくなったンだよねぇ…」

外を眺めて呟いた声に、私は丁度来た珈琲を受け取り、潤君の分のを潤君の前に置き、口に含む前に言った。

「へ〜」

「えっ」

「ん？」

「あ、う、えっと……、……何か思ったりとか、しないの…？」

やや肩を縮こませ乍ら恐る恐る私に聞いた。私は割賦(カップ)を机に静かに置く。

「……うん、しないよ？」

まあ確かに潤君に対してナオミちゃんはスキンシップとか凄いけど、今に始まった事じゃ無いし。其れに兄妹間の事に一々口を出す程、私の心は狭くは無い。

「そっか……」

え、何でそんなあからさまに落胆するの。

「……、YOUちゃん、」

何の前触れ無しに突然潤君は立ち上がり、私の隣に来て座り、私の肩に自身の頭を乗せてきた。……あ、潤君の髪、良い匂いする……はっ、じゃなくて！ そうじゃなくて！！
然(さ)り気無く重ねられる掌にドキドキするが、必死に平常心を保つ。

「あの、潤君っ？ 如何したの、急に。……こほん、周りに結構人居るんだけど……」

「少しだけだから。……、……先刻のは嘘なンだ。ただYOUちゃんに……嫉妬、して貰いたくて言っただけなんだ」

潤君の顔を見ると、其の顔は羞恥心と赤色に染まって居た。そんな潤君を見て、思わず私は、ふふっ、と笑みを零す。

「潤君がそんな事言うなんて珍しいね」

「うん。もうすっごく恥ずかしい……！」

そう云いつつも重ねていた私の手に潤君は指を絡め、潤君は私の顔に顔を近付けてきた。

「あ。ちょっとッ、少しだけって言ったでしょ」

「じゃあ、何で僕から離れようとしないの？」

「うっ……それは、」

ぶあっと顔が熱くなる。

言葉に詰まる私を見て、潤君は小さく笑って、

「……此れでおあいこ、だね」

と自身の服の袖で隠し乍ら、私の唇に触れるだけのキスを落とした。

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