病んだ彼を貴方に

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なぐさめて

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本家様には一切関係ありません。
病んでおりますので、自衛を。
基本軍パロです。

リクエストがありましたら、シチュエーションとともにコメントしてくださるとありがたいです。
なくても可能ですが、基本私の妄想になります。

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やさしくうけとめて - 2024年4月29日

監視カメラの先に普段彼はいる。

天の紙を顔前に下げ、綺麗な声で毒を吐く。
そんなロボロは基本他人に興味がなく、一人で監視やら情報やらを扱っていた。

「やっほー、ロボロ。元気にやってる？」

基本返答はない監視カメラへのおしゃべりを私は日課にしている。

彼いわく、監視カメラだけに構う暇はないわッとのことだったが、癖は抜けなかった。

今日も返答はないだろうと、言ったことに満足をして踵を返せば、耳元で機械音がなった。
インカムだ、私宛だろうか。

ぼんやりと言葉を待っていれば、普段の溌剌とした声が妙に暗さを抱えてやってきた。

『まったく元気じゃないわ、ボケ』

「わお、返答くれるなんて珍しいじゃん」

暴言を右から左に流し、監視カメラを見ているであろうロボロに笑いかける。
機械越しにも明瞭に聞こえる声。流石だ。

相変わらず休んでいないであろう同僚に気遣いをかけてやる。

「疲れてそうだね、ちゃんと休みなよロボロ」

『…お前は元気そうやな』

「そりゃね」

ちゃんと健康的な生活を心がけてますから。
と笑う。

この国の幹部は不規則な生活の人が多いようだ。

監視カメラの下で壁によしかかりながら、雑談ムードに入れば、機械越しに息遣いが届く。
そうとう疲れてるのだろうか。

「そういえば、ゾムが泣いてたよ。みんな僕を独りにするぅーって」

『…』

「構ってやりなよ。監視カメラで見守ってやりな」

先日のゾム捜索事件の事柄を軽めに述べる。

ロボロにメンタルケアができるとは思っていないが、見つけてやることぐらいはできるだろう。

『俺も構ってほしいわ…独りにすんなよってな』

「あらロボロ、本当に珍しいね。一旦寝たら？」

ガタガタと物音が機械越しにする。

子守唄でも歌おうかと笑えば、そうやなーと暗い声が返ってくる。

『頼んだら、はッーお前は俺を孤独から掬い上げてくれるん？』

「えっ」

動揺を口に出せば、カラカラと笑い声が響く。

『…』

「ちょっ、ロボロ？」

ガタンと一際大きな音が聞こえて、私は思わず立ち上がった。

綺麗な声が私を不器用に誘う。

『ホンマに…早う来てっ…』

「わかったっ！行くから待ってて」

これは急患だと監視室に足を向ける。

『死ぬ気言うたら、ずっとそばにいてくれるんやろか』

彼は名案だと笑った。

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ロボロ[そばにいる理由]