【銀魂】今日は誰と誰に取り合いされる？【日替わり】

5種類の結果パターン

ちゅんちゅん(・8・) - 2024年5月6日

今日は沖田・神威です！

◇

仕事の帰り道。

今日は何だか怠くて、普段は怖くてあまり通らない路地裏を通る事にした。





「はぁ…全く。あのおばさんはいつになったらやめてくれるのかなぁ」









んーっ、と伸びをしながら歩く。

…やっぱり、暗いし怖いなぁ…

戻ろうかな…

そう思い、くるりと踵を返す…と。









「こんな夜中に、どうしたの？」









「っ！！」









突然背後から声が聞こえて、体がビクッと跳ねる。

恐る恐る後ろを振り向くが、暗いせいで顔は見えなかった。









「女の子が１人でこんな夜更けに路地裏に来るなんて…危ないヨ？」









ペタ、と、足音が一つ。

まさかっ、こっちに近付いて来てるの…！？









「俺が居るから大丈夫でィ」









今度は、聞き慣れた声が。









「おっ、沖田さん！？」









そこには、少し息を切らした沖田さんが居た。

沖田さんは、私の職場に良く来てくれる人だ。

なんで、ここに…？









「YOUさんが偶然ここに入っていくのを見やしてねェ…心配で付いてきてみりゃ、このザマでさァ」









「うっ、」









それには返す言葉もございません…

でも、沖田さんが来てくれたお陰で、幾らか恐怖は消えた。









「…シンセングミ、か」









ひょこりと、頭の上にある何かが動いた。

あ、頭の上って…どういうこと。









「YOUって言うんだね、君」









「えっ！？あっ、えっと、はいっ」









「…アンタは誰ですかィ」









「俺かい？俺は…そうだね。お姫様を攫いにきた海賊とでも言っておこうかな」









か、海賊…？

ていうかお姫様って私のこと！？









「生憎YOUさんは俺のモンなんで。お引き取り願いまさァ」









「…ふーん」









お互い、顔も見えないけれど、殺気は感じ取れた。

ちょっと…









「まぁ良いや。君とはまたいつか会えそうだ。じゃあYOU、いつかまた、」









月明かりに照らされ、僅かにぼんやりと見えた顔。









「君を攫いに来るよ、お姫様」









次の瞬間には、その姿は跡形もなく消えていた。

オレンジ色のような髪、青い瞳、頭上に揺れるアホ毛…

そしてその顔は、多分沖田さんと同じくらいの年齢で…端正で、どこかあどけなかった。

…きっとあの人とは、また会うのだろう。

そんな気がした。

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