【銀魂】今日のお客様【日替わり】

11種類の結果パターン

いらっしゃいませ、お客様 - 2024年5月7日

＊高杉晋助＊ ＜BAR＞



カウンターの裏で明日の準備をしている私の耳に入ってきたのはドアの開く音。

閉店後のこの時間、この店に入ってこれるのは…。


「…晋助。」

「よォ、YOU。」


私の予想通り、私が出てくるのをカウンターの椅子に座って待っていたのは恋人の晋助だった。


「何飲む？いつもの？」

「あァ。頼む。」


私がグラスに注いだお酒を渡すと、 彼はグイッと一気に飲み干した。

彼の置いたグラスに何も言わずにお酒を足す。

こんなのいつものこと。


「…血の匂いがする。」

「今日は何人か斬ったからなァ。」


たいしたことではないというように話す晋助は、これ以上ないくらい危険な人。

でもきっとそんな危険な香りに惹かれてる。


今度は少しずつ飲みながら、ときおりどこかを見つめるような目をする。

せっかく久しぶりに会ったんだから、私のことを見て？
そんなわがままを含ませて、彼の名前を呼ぶ。


「ねぇ、晋助。」

「なんだ？」


しかし続ける言葉は出てこない。

そんな私に、彼は自分の持っていたグラスを差し出した。


「お前も飲め。」

「なら遠慮なく。」


彼からグラスを受け取り、少しだけ飲む。

彼に返すと、彼は残りを飲み干した。



私が再びお酒を注いでいると、今度は彼が口を開いた。


「お前は…綺麗だなァ。」


思いもよらない言葉に固まる私。


「…酔ってるでしょ？」

「酔ってても気は確かだぜ？」


妖しげに笑う彼に鼓動が早くなるのを感じる。


「俺ァお前が欲しくてたまらねェんだよ、YOU。」


低く響くような甘い声に、頭が痺れるような感覚を感じた。
あぁ、ダメ。彼になら何でも許してしまいそうな自分が怖い。

ゴクリとお酒を飲み込んだ彼を見つめ、私はカウンターに肘をついた。

そんな私の視線を感じてこっちを見た彼は、グラスを置くと、私に言った。


「もっと身ィ乗り出せ。」

「…こう？」


私が言われた通りにすると、彼も少し身を乗り出し、それから私に噛み付くようなキスをした。

…甘くて蕩けてしまいそう。お酒の匂いが私を酔わせていく。

晋助のキスはお酒の味。キセルの香り。血の匂い。

やっと唇が離れると、彼は満足げに笑った。





「夜は長ェ。まァ、ゆっくり楽しもうぜ、YOU？」

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