【歌い手】デートに誘われたのは...？【日替わり】

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ﾋﾟﾛﾝｯ♪

軽快な音と共にメッセージを受信したことを伝える私のスマホ。

『んー、誰だー？』

スマホに手を伸ばし内容を確認する。

?明日、デートしよ?

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～今いる歌い手様～

・まふまふ s

・そらる s

・うらたぬき s

・あほの坂田 s

・天月 s

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今日のデートのお相手は？ - 2024年4月28日

～今日は天月さんにデートに誘われました～

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『えー、と、どこだろ…』

少しキレ気味の息を整えながら待っている彼を探す。

久しぶりのデートに誘われ、待ち合わせ場所に着いたとさっき彼から連絡が来た。

彼よりも遅れてしまったことは申し訳ないけど約束の時間の30分前ってはやすぎない？！

キョロキョロと辺りを見渡すと駅の前でスマホを片手にマスクを付けた明るい茶髪の人を見つけ、私はその人のところへ駆けていく。

？「…！あ！YOU～！｣

私に気づいた彼、天月くんはマスク越しでも分かる明るい声でニコニコと手を振ってくる。

久しぶりの彼の笑顔に嬉しくて顔がにやけそうになるのを堪えながら彼の元へ駆け寄った。

『ごめん！！待たせた！』

私が顔の前で手を合わせて謝ると彼は頭をぽんぽんと優しく撫でて「いいんだって！」と励ましてくれる。

天「俺がはやく着きすぎたのが悪いから！」

YOUはあやまらなくていーの、と言ってくれた彼に温かいものを感じた。

『ん、でもはやかったね天月くん』

天「あー、へへ、ごめん。YOUに会える！って思ったら居てもたってもいられなくてさ｣

恥ずかしそうに頬をかく天月くんにキューーンと心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚える。

少年のような可愛さを持つ彼に私は癒されたのだった。

・

天「ほら！こっちこっち！」

辺りは暗くなり、天月くんはどんどん人気のない所へと向かっていく。

彼に行きたいところがある、と言われ手を引かれている最中で、彼がふふ、と笑みをこぼしたのを私は見逃さなかった。

天「よし！ついたよ！」

そう言って彼は私を前に出した。

『わぁ…！』

私の視界、つまり暗く染まった空にはたくさんのキラキラと光る星が輝いていた。

その綺麗な景色に思わず感嘆の声が漏れる。

天「ふふ、どう？ここ俺の穴場！」

得意げに笑って言う天月くん。

天「今まで誰にも教えなかったんだけどね、YOUには知っててもらいたいなーって思って！｣

天「俺の穴場じゃなくて、俺"達"の穴場にしたかったんだ！」

そう言って微笑む天月くんは空に光る星のようにキラキラとしていて、すごく綺麗だった。

天「これからも俺の"星"でいてね！」

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