題名なんてないです。【歌い手】

7種類の結果パターン

今日の相手は __ ？？ - 2024年5月3日

そらる __/ 君と僕は


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「たっ、だい、ま！！」



息を切らして家に入ってくる彼女。




そんな彼女を俺は玄関で抱き締めた。




「うお、どうしたの、そらる？」


ふわふわと微笑んで抱き締め返してくれる。




優しくて可愛い自慢の彼女。



最近は俺が納期に追われててあんまり一緒に過ごす時間がなくて。





１週間ぶりくらいかな、こうやって抱き締めるのも…。




「作業、終わったよ...。」


「おー、やっと！おつかれさま、」



なでなで、なんて言いながら、

俺の頭を彼女の小さな手が撫でる。




「、好き、好き。」


思ってることがするすると口を滑って出て行く。



「YOUが足りないの、充電させて、」




「うん？わかったからとりあえず部屋にはいろ？」



彼女を抱き上げて、脱ぎかけの靴を脱がせて、



そのままリビングのソファまで連れて行った。




「ふふ、そらる、ありがと。」


また、笑った。



YOUはいつも笑ってる。

ふわふわ、にこにこ。



可愛い、





…けど、よくよく考えたら俺と正反対。




無愛想、無表情であまり顔に出ない俺と、


愛想が良くて、くるくる表情が変わる彼女。




「釣り合ってるのかって言われたら、なぁ。」





ふ、と出た言葉に、自分でも驚いた。



( ばか、俺が居たいから居るの )





それを自分に言い聞かせるように何度も心の中で唱えて。


唱えて、唱えて。




「そーらーる。」



「なに、どうしたの」なんて言って彼女の方を見やると、


あざとく上目使いで見上げた彼女。




知ってる。天然でやってるの。



狙ってるようにしか見えない。






キラキラ、綺麗なフィルターがかかって見える。


輝いてる彼女は、やっぱり俺には勿体無いかも知れない。





「そらる、おかえりのちゅーください、」



” ちゅー ” なんて。


かわいいな、





彼女の腕をとって、確かめるように何度も何度もキスをした。



吐息を漏らして、縋ってきても、暫くはやめなかった。





そんな可愛い彼女を、俺だけのモノにしたかった。





君といる時間が、一番大切で、一番大好き。




溺れてるのは、俺だけ。









【 そらる 】

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