【暗殺教室】誰にも渡さない。その為だけに。

17種類の結果パターン

独占欲が疼くから… - 2024年5月11日

*




“YOUが好きだ”








その言葉に頷ければ
どんなに楽だったのだろう



その言葉に身を委ねて終えばと
何度思っただろう



その言葉に…､同意してたら何か変わったのだろうか…





彼奴からの告白

嬉しかった

恥ずかしかった

……頷きたかった






でも…駄目何だ…



私何かが彼奴と居たら…
彼奴の未来を奪って終う







好きだ。どうしようもない程大好きだ

きっと
この先彼奴しか愛せない







…＿＿＿…だからこそ…私と彼奴が一緒にいてはならない


「YOUさん」


決められた結婚相手


「明日、だね」




“僕とYOUさんの結婚式”



そう、耳許で言われ
全身が泡立つ





明日は
私の15の誕生日



親が決めた相手は
法律を捩曲げれる程の権力

決められたルート



知らない男性
十も放れてる


「結婚式､楽しみだね」

『そう……ですね…』


けして無反応にならない様に
けして相手を不快にさせない様に

気丈に振る舞う



そう、決めてた筈なんだが……


『あっ…､れ…?』


ぎこちない笑顔
上手く笑えない

おかしい…昨日は普通に＿＿＿…





そうか…今日､彼奴に告られてから…






“一緒に頑張ろうな！”






“燥いで迷子になるなよ?”






“苺､食べるか?”






“お互い､自分の人生を悔い無く、な?”





『…ｯ…』


私は…何をやって……



激情が、込み上げて来る




後悔､だらけじゃねぇか…



どうしようもない激情が


『…』


延びて来た手を払い
いつの間にか流れてた涙を拭い

しっかり、相手の目を見る


『すみ…ません…。やっぱり､婚約､無しにして下さい』

「……え…?そんなの…」

『駄目だって判ってます。今更だって判ってます。私何かに興味を示して頂き､申し訳ないです。……でも…ごめんなさい。婚約､破棄して下さい』


御願いします。と、今一度深く頭を下げて､懇願


「…僕は君の事物凄く好きだけど……」




“仕方ないな…”



そんな言葉が聞こえ
勢い良く頭を上げる


『ありがとう御座います…！』


再び頭を下げ
直ぐ様踵を返し走り出す



今更だと思う



自分勝手だと思う



けど…それでも微少の希望を
抱いて良いなら……


『ぁ…悠……馬っ…!!』


一度だけ
伝える事が許されるなら……



『わた、しは…!!お前が好きだ!!大好きだ…!!』





＿＿＿＿留めどないこの想いを、伝えさせてくれ






***



「…俺も…大好き」

『……私は愛してる』

「…っ…」

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