キメツ学園生活！【鬼滅の刃】

5種類の結果パターン

今日は誰に出会うかな？ - 2024年5月2日

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◇冨岡義勇 生徒指導室にて


「うへぇ…あっつい…」

夏休み、登校日。
私は、補習のためにクーラーの壊れた教室にいた。
先程まで行われていた歴史の補習は、教科担当が煉獄先生だった為、今よりもっと地獄であった。

煉獄先生、良い人なんだけど、熱血すぎるんだよなぁ…なんて独り言を漏らしていると、同じく補習に来ていた善逸に、遠くの方から声をかけられる。

「YOUちゃあ〜ん！冨岡せんせーが呼んでるよぉー！」

「あ、今行きまーす！」

体育の冨岡先生…？なんか呼び出されるような事したっけな？




「冨岡先生、お久しぶりです！」

「YOU、おはよう。少し話があるんだが、今良いか？」

「はい〜！ちょうど帰るところだったので！」

私は両手の指先を頭上で合わせ、大きく丸を作った。
そんな少し可愛こぶった私の様子にも、冨岡先生は無表情で「そうか」と独り言とも思える口調で返してきた。

特に行先は伝えられず、着いてこいとだけ言われた為、私は素直に冨岡先生の後をついてまわる。
廊下は教室と違ってあまり日当たりが良くなく、風通しも良いため程よく涼しくて心地よい。浮き立つ気持ちを抑えきれず、先生に気づかれない様にスキップする。

「着いたぞ」

「はぁ〜…い？」

冨岡先生がそう言いながら開けた扉の上のプレートには、 生徒指導室、と書かれていた。
生徒達の間で ”地獄” と呼ばれているそこは、私が入学から今までずっと避けてきた場所であった。

横から早く入れと急かしてくる冨岡先生の声に負けを確信し、とぼとぼと冷房の効いたそこに入っていく。

(冷房、付けておいてくれたのかな……)

「そこに座りなさい」

「はひ…」

「これが分かるか？」

そう言いながら冨岡先生が机の上に広げたものは、私が夏休み前にやった保健体育の小テストの結果であった。
右下の点数欄に書かれている数字は...14...

「うっ…勉強、してたつもりだったんですけど…」

「これでか」

「これで、ですね…」


本当に情けなくて、私はこれ以上下げられないくらい頭を垂れる。

「まあ、良い。夏休み明けに再テストをするから、しっかりと復習しなさい」

「じゃっ、じゃあ！満点取れたら、何かご褒美ください！」

「…は？」

「も、モチベーション上げ…的な？」

「…考えておこう」

冨岡先生の言葉に、私は、やったあ！と声を上げる。先程の落ち込んだ気持ちとは一変、顔に嬉しさを隠しきれない。

「楽しみにしててくださいね、冨岡先生！」

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