行方不明・2 ～裏切りの砂人～【歌い手】 (ページ31)

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志「42わ」作「シーズンスリー確定じゃね？」貴『さかたんに主人公ポジション奪われそうで怖い』作「くっ…推しがバレてしまった」← ページ31

センラさいど。

あーどうしよう。

坂田がちぃ吐いてたおれてもぉたぁ！

あいにく俺には医療知識は皆無で。

とりあえず今はそらるさんが回復魔法をかけている。

坂田の顔をのぞけば、血も拭き取られていて、気持ちよさそうにすやすやと寝ていた……坂田の寝顔可愛い……←

そらるさんはまだ使い慣れない力を使ったからまた寝ている。

地面さん。←

う「ただいま！さか、坂田は⁉」

貴『どうどう』←

あ、うらさんたち帰ってきた。

セ「今はとりあえずそらるさんが回復魔法をかけて眠っています。」

天「んあれ、A、その本なに？」

天月の言葉でみんなが一斉にAの方を向く。

貴『ん？これー？拾ったー。砂の惑星見聞録だって。』

天「もしかしたら坂田が倒れた原因が書かれてるかも！」

貴『見てみる？』

貴方さいど。

ぺら……ぺら……

ただただページをめくる音が部屋に響く。

喉が渇いたな。と立ち上がろうとすると、

貴『いっつ！』

どうやら何かを踏んだようだ。

手に取ってみると……

貴『真珠？』

床に眼を向ければ、あちこちに似たようなものが散らばっていた。

坂「…A……？なに……みて、ゲホッおえっ！」

びしゃっ

う「っ！坂田！……っ⁉おま、もしかして……⁉」

貴『ぇ…？』

貴・う『「悪魔の、子？」』

さっきちらっと見えた言葉が口に出る。

もしかして、私が踏んだ真珠みたいなものって…力を封印するための……？

う「…封印、するやつは…！」

貴『多分これでしょ…？』

私はバラバラになった真珠みたいなのを差し出した。

う「あぁ……」

あぁ。

あぁ？

う「なんで…壊れた？

まさか……

お前が……壊したのか…？」

“お前が壊した”

違う、

違う、

違う！

貴『違う！私じゃない！』

う「で、でもこれは破壊神にしか壊せないはず……！お前が！お前がやったんだろ！お前が…！お前のせいで！」

“お前のせいで”

その言葉がひどく胸に刺さる。

私のせい。

私のせい……

元凶は私。

それならば…

そ「うらた…！おま、」

貴『もう、いいですよ。』

全－貴「「「「え」」」」

貴『所詮、私はみなさんの大切なものを壊すしか能がない奴なんです。』

急な私の敬語にみんなが唖然とする。

貴『元凶は……取り除かなくちゃ……ですよね？』

そ「A！やめろ！」

貴『なにをですか？諸悪の元凶は消えた方が皆さんの身のためですよ？
・・・・
彼方さん？』