volume83 ~nqrse side~ ページ16
〜nqrse side〜
「っし…こんなもんか」
作業が終わって時計を見ると
時刻は0時近くになっていた
今日は久しぶりにゲーム配信でもしようと思っていたのに
「ま〜たこんなもの作っちゃってさ、俺は」
多分俺って意外と可愛いとこある
好きな人の為に曲を作るとことかそうじゃない?
「…歌ってくれねぇかな、これ」
多分、俺の気持ちバレちゃうけど
Aにも、他の人にも
ブルルル…プルルルル…
「ぅおっビビったー……は、A?」
旅行以来まともに連絡も取っていなかった
なにより、彼女から連絡してくるのは
これが初めてだ
ピッ
「もしもしA?どうし『なる…せちゃッ……』…は、え、泣いてんの?何、どうしたのA」
電話越しでもわかる
何かに怯えているような、そんな声
『なるせちゃん…助けてッ』
「ッ今どこ?そこ行くから現在地送って。大丈夫だから、すぐ行くから待っててA」
『ぅんッ』
ピッ
「ッまぁ俺しばらく運動してねーけど」
息が切れようが、足が痛くなろうが
そんな事は考えるな。今はただ、彼女の所へ
送られてきたマップを頼りに、俺は走り出した
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作者名:M丸ちゃん | 作成日時:2024年2月15日 18時