君とは違う【skt】

10.持論 ページ11

坂田side


『[俺]って言い始めたのはなんとなく[私]とか[うち]って言うのが嫌だったからだし』

『なんか無理に女っぽくするのが嫌だったって言う身勝手な理由』

『でも男になりたいってのも違うんだよな、どっちかというと性別がめんどくさい？って感じ』

そういうのってあるのか？まあ同性愛だってあるくらいだし……

『てか女のこと好きになったのそれだけじゃねえんだよ』

『たまに隣の席の男子とか、女子とか好きになったことあったし』

さ「めっちゃ普通やん」

『坂田もあるよな?』

さ「あるある、ちょっとかわいいなーって思ったけど1週間位で忘れんのな」

『そうそう、良かったー俺だけじゃなくて』

大分気が緩んでいるのか、笑いながらバカ話ができている

恋愛観というか、惚れっぽさは俺とおんなじくらいということが分かった

というか、[俺]って言ってるのは厨二病とかそんなじゃない気がする



さ「親とか莉子ちゃんのことどうかしようとか思わないの？」

とりあえず、別の話に移ろう

『別にどうもしねーよ、このまま卒業まで頑張る』

さ「授業出ないで卒業できるわけないやろ」

『……あ』

そこは考えてないようだ

さ「とりあえず、授業は出ようや」

『やだよ、なんで敵ばっかのとこに行かなきゃならないんだよ』

さ「いやでも、やばいやん?えーとえーと……」

なんかいい理由は……そうや！

さ「お、俺と友達なろ！」

『……何故その答えに辿り着いたか原稿用紙1枚以内で述べてくれ』

咄嗟だとはいえ、突拍子なさすぎると自分でも感じた

さ「俺が手出させないようにするから」

『クラス違うじゃんか』

さ「彼方さんと浦田さんに思いっきり注意しとく」

『そういわれても……』

さ「卒業できなくなるのと、俺と友達なって授業出るのどっちが嫌？」

『……卒業できない』

さ「よし」

半ば勢いで勝った。でも勝ちは勝ちだ

『お前だったら別に良いよ、友達なっても。変な同情もバカにしたりもしなさそうだし』

さ「Aって結構単純？」

『死ね坂田』

さ「……[悠]って呼んでくれん？」

『は?』

さ「友達やし……俺もAって呼ぶから。あ、でも女の名前だから嫌？[月代]って呼んだほうがええ?」

『めんどくさい奴だな。どっちでもいいよ、悠』

さ「やっぱ単純やん」

2回目は中指を立てられた

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2千hitありがとうございました！

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