子作りしよっか？【HQ】【短編集】

孤爪 研磨 ページ4

テレン テッテテンテン

テーン


私と彼しかいない部屋に、有名なゲーム音が響く。


貴女「研磨……かまってよーー！…」


研磨「今、忙しいから」


……研磨くん、拗ねちゃいました。


こうなったのは数時間前

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つんつんつん、つん

私の服のすそが引っ張られる。

貴女「なあに？研磨」


研磨「……かまって」


無気力の研磨が珍しくお誘いを！
はいはいはい！喜んで！


と思ったんだけど、


貴女「ごめん！今日までに絶対終わらせないといけない仕事があって…」


私は仕事に気をとられて、パソコンから目を離さず答えた。


研磨「お願い……ダメ？…」


貴女「うーん…」


今はとりあえず時間がない。


申し訳ないけど、研磨、待ってて。
そう言えばよかっものの。


貴女「今、忙しいから」


私はそう返してしまった。





それから、研磨はゲームを始め、仕事が終わった今でも


なお継続している。


あーあ…彼のことは、私が一番知ってるハズなのに。


貴女「研磨ーー」


少し肩を揺すってみる。


研磨「うーん…」


見事に数時間前の私と同じだ。
やり返された。


貴女「ごめんって……」


本当に反省してる。


研磨「……」


けど、研磨はそれ以上に怒っているみたいだ。


貴女「ねーー」


それでも私は負けずに、今度は強めに肩を横に揺さぶる。


研磨「……」


見事なスルー。


貴女「むーー」


今度は、縦に揺さぶる。



もー。これもダメなの？最終作戦！


もうやけくそだ。


ぎゅっ


後ろから、思い切り抱きついてみた。


貴女「研磨？ごめん。反省してる……
だから、……かまって…？」


抱き付くことすら恥ずかしいウブな私はそれしか言えなかった。



だが、相変わらず研磨は何も言わない。


と、


ピッ

ゲームの電源を切る音がした。


貴女「やったぁ！研磨……」


ドサッ


なぜだか、押し倒された。


貴女「…え？」


ちゅっ


研磨の唇が私の唇に重なる。


貴女「ん？！んんっ…！」


何が起こったかわからない私の口に、舌が侵入。


貴女「んぁ……っん……く、ふ、ぷはっ！」


ようやく離された口には透明な唾液の糸が延びる。

研磨「さっきできなかった分まで、全部かまってね？

……さっきのゲームより、楽しいゲームしよっか」

テレン テッテテンテン
テーン

そんな音のなる、有名なゲームのように

私達のゲームは簡単で、優しいものじゃなかった。

二口 堅治→←赤葦 京治

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