菅原 孝支 ページ11
ざっ、ざっ、ざっ
街頭が薄暗く照らす夜道を走る。
外の冷たい寒気が、頬を、体を刺すようだ。
───あの人のとこに行かなきゃ。
【菅原】
やっと着いたそう書かれた表札の家のインターホンを震える手でひと押し。
ピンポーン
ガチャリ
菅原「はーい、…っえ?!A?!?!」
会いたかった人が、びっくりしながら私を見つめた。
貴女「こう…しっ先輩ぃっ…!」
よろけてしゃがみこむと、胸の奥、なんだかわからなかったものがボロボロと流れ出した。
菅原「とりあえず中入りな?
落ち着いたら、話聞かせて」
***
私には夫がいる。
私は彼に満足していた。
性格は至って真面目で、優しい。そんな、理想のような人だった。
でも…。
今日は飲み会だから遅くなる。
そう彼には言ったけど、意外とはやく終わってしまい、予定よりも3時間くらいはやくに家についた。
待っててくれてるかなぁ?そんな思いを胸に玄関を開くと、
女「…っあ、…んっ..奥さんに私とこんな事になってる、なんでバレたらまずいんじゃない?」
夫「…大丈夫さ。あんな馬鹿な女、バレるわけない。
…愛してるっ…ん…」
聞いてしまったのは、私を愛してくれてたはずの夫と知らない女が○○○してるとこ。
むこうにはバレてないみたい…
私は訳が分からないまま外に全速力で走り出した。
****
菅原「そんなことがあったの…」
ここまで話し終えた私は、孝支先輩が持って来てくれたココアを飲んだ。先輩とは高校の先輩後輩関係で、なんだかんだ結婚した今も仲良くしてくれていた。
いきなり来たのに、めんどくさいようや話も黙って聴いてくれて…この人は本当に優しすぎる。
菅原「辛かったね。泣いていいよ」
ふわりと笑う先輩の胸に飛び込んだ。
貴女「あんな人の為に、もう泣きたくないっ…。わがままでごめん、な、さい...」
先輩は驚いた様子だったが、すぐ私の頭を撫でてくれた。それがすごく幸せで、嬉しかった。
貴女「もう帰りたくない…」
菅原「上書きして俺が忘れさせてやろうか?
…
…ごめん。今の嘘。俺ってサイテーヤローだな。帰って、話し合ってみな?」
貴女「いやだ、もう帰りたくない。
...出来ることなら、忘れさせてください」
私は先輩を抱きしめる強さを強めた。
菅原「…何されるか分かって言ってる?」
貴女「わかってます」
バサッ
先輩に押し倒された。
貴女「私を、先輩に溺れさせてくださいっ…」
これからは俺がお前を守る、から。
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赤羽 - これ好きだああああああああああああああああ、北さんを恵んでください (4月8日 1時) (レス) @page11 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - スガさあああああああああああああああああああああんんんんんんんんん!!!!!まじスガさんパねえっす! (2021年10月18日 21時) (レス) @page11 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - リクいいですか?リエーフと天童さんお願いします! (2018年5月22日 21時) (レス) id: a2dcaeb09f (このIDを非表示/違反報告)
無気力ガール - ムフフ…ニヤけが止まらない( '-' ) (2017年9月2日 22時) (レス) id: 1c5c1ac5e7 (このIDを非表示/違反報告)
濊 - つ、続きをおおおおおお! (2017年6月2日 16時) (レス) id: 0156e169da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:二階堂響 | 作成日時:2016年3月29日 13時