あなたが囁く愛は大きい 【反応集 / 文スト】

接吻した直後、キャラに電話がかかってきたら - リクエスト~りくに様 ページ7

🌸「 わっ、ねっ電話かかってきてるよ……！ 」




　｜中島敦 🐯 (着信 … 太宰治)

「えっえっあっえっだだだ太宰さん!?ハイ！なんの御用でしょうか！」

　どこか彼と善い雰囲気となり、積極的に少し彼の手の甲に手のひらを重ねれば、男らしさを宿った瞳で彼はキスを落とします。互いに見つめ合い再度キスを――机上で震える着信音があなたたちの心臓を跳ねさせ、甘い雰囲気を引裂きました。

　咄嗟的に彼は携帯を手に取りどこか慌てた様子で携帯を開きます。心臓を慌ただしくさせたまま、裏返りかけた声で受け答えを行いました。

　ですが、そんな彼の顔には「まだキスしたかった……」なんて、名残惜しさが語られています。


「えっ、いや、え、そんなことは……！……ぅ、……ぁ、はい……、……キスしてました……」



　｜太宰治 🤕 (着信 … 国木田独歩)

「……なァーにー？国木田くゥん。今Aちゃんとキスしてたんだけどぉー？」

　キッチンで昼食の準備をしていたあなた。袋を破り、包丁を取り出そうとした時彼は背後から接近(ちかづ)いてきて流れるようにあなたの手から袋を奪い取ります。
　あなたから唇をそのまま奪ったと思えば、怒涛とした雨のような幾度ものキスを繰り返しました。つけた唇を外し、再度くっつけようとした時、周囲に反響しだす彼当ての着信。

　携帯を一瞥し、再びあなたの唇に集中しようとするも、矢張(やは)り世界観を毀(こわ)す着信音は気になる様子。渋々、と云った様子で電話に出ると爆弾発言を一つ。

　慌てふためくあなたの頭部に手を這わし、もう一度キスを落とします。


「事実を云っただけじゃなーい。それで戻ってもいい？今いい雰囲気なのだよ。……えー？」



　｜江戸川乱歩 🍭 (着信 … 福沢諭吉)

「しゃちょー。しゃちょーに文句は云いたくないけどさ、雰囲気読んでよ」

　彼に珍しく褒めてもらって思わずはにかんでしまったあなた。そんなあなたを彼は無言で見つめ、やがて強引的にキスを一つ落とします。更に耳を赤く染め、とことん照れてしまうあなたに彼はたまらずもう一度――プルル。着信音が鳴ると、携帯には「社長」の文字が浮かび上がりました。

　彼にとって大切な彼の人からの着信に、少し詰まらなさそうな顔をしながら電話に出ました。ちょっとの文句(理不尽)を添えて社長と会話を続けます。

　電話をしている彼のことを見つめるあなたのことを、彼は優しく撫でて立ち上がりました。


「え？……んも〜！Aとキスしてたの！キ・ス！」




＃

次ページ→←前ページ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す