あなたが囁く愛は大きい 【反応集 / 文スト】

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　｜芥川龍之介 👿

「っ愚図め……！」

　彼に用事ができたあなた。彼の名前を呼びながら、本部内を疾走(はし)り回ります。曲がり角を曲がった時、彼の後ろ姿が見えて大きく名前を呼んだ時勢いよく自身の足に躓いてしまいました。

　悲鳴を上げ躰が放り出されるあなた、振り向いた彼は羅生門を発動するよりも先に躰が動き腕で受け止めようとしてくれます。あなたは彼の腕に着地するも、勢いは止まらず踵から均衡を崩し勢いをつけて地面へ二人して倒れ込みました。

　彼の上に覆い被さり、耳に掛けた髪の毛がさらりと落ちます。目がパチリと搗ち合った時、彼はどこかこの体制に羞恥的な感情に駆られているのか目線を外し急かすように告げました。


「早く退け……！僕とて男、男の上で長居するんじゃない！」




　｜中原中也 🎩

「うおっ！」

　淹れれたよー、なんて夫婦のような会話をしながら彼に接近(ちかづ)くあなた。おー、と書類と睨めっこしては空返事を行う彼の元へ、湯気が揺蕩うコーヒーを運んでいた時机の脚に足をぶつけ痛みと共にそのままあなたの躰は勢いよくコーヒーと共に空を滑空します。

　それを視界に入れた彼は双眸を見開いた直後に異能を纏わせ、コーヒーを浮遊させ空で停止。降ってくるあなたを片腕でぽす、と受け止めました。書類とあなたの安否を確認しほ、と緊張からため息が口から滑り出ます。

　彼の膝の上に、向き合う形で座ることになったあなた。覆い被さり収まってしまい動けないでいると、そんなあなたの胸元を凝視しにた、と口元が小悪魔のように。どこぞの彼と似た者同士です。


「……結構絶景だな、これ」



　｜梶井基次郎 🍋

「おぉっと大丈夫かい!?」

　彼のお遣いで、八百屋でレモンを大量に購入してきたあなた。紙袋いっぱいにレモンを詰め込んでふらふらと危なっかしい足取りで彼の元へと歩きます。なんとか彼の部屋にたどり着くという目標は達成できたも、レモンのタワーで足元に落ちている書類に気が付くはずもなく、つるん、と滑らせました。

　すると、彼の心配する大きな声が耳をつんざきます。彼の声と共にレモンをばらまき、あっ、と自身の危機を認識した時には彼の腕の中へとダイブ。そのまま彼は少しよろめき、お尻から床へドンッと音を立て落ちました。

　覆い被さる形になるあなた、彼の痛みを心配した時、愛するレモンの香りが彼の鼻腔を煽ります。途端に痛みなど忘れた様子で、目つきが色気を帯びました。


「……ねぇ、僕にこれだけ接近しておいて何もないと思った？レモンの香りを纏って君は更に魅力的だ」




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接吻した直後、キャラに電話がかかってきたら - リクエスト~りくに様→←躓いて彼に覆い被さってしまったら - リクエスト~どりこく様

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