[まふまふ]拾った猫と私の秘密。[そらる]

私の秘密７ ページ7

A視点

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ






目覚ましが煩く鳴る






『ﾝｯ…』






まふは私の下で寝ていた。






もしかしたら、私を上にのせたのは






ベッドが冷たかったからなのかもしれない。






まふはよく人の気持ちが分かるから。





『ありがとうね。まふ。』






そう言って頭をｸｼｬと撫でると






ま「ｴﾍﾍ」






嬉しそうに笑った。






寝室を抜けるとソファーで眠るそらる(猫)






寒そうだな。






なにか掛けてあげよう。






もう、朝も寒い。






私はタオルを持ってきて






そらるにかける。






頭を撫でると、そらるの毛並みは冷たくて






風邪引かないかな？






と、心配になった。






薄目の化粧をして






ご飯を作って…






いつも通り。






でも、一人のときより毎日が楽しくて明るい。






今度棗の家に遊びにいこうかな？






そ「A…おはよう…。」






ﾌﾜｧ、と欠伸をするそらる。






『おはよう、ご飯お昼のぶんも冷蔵庫入れといたから、チンして食べてね。』






そ「チンって？」






『電子レンジ。』






そ「ああ、分かった。」






ﾎﾟﾝｯとてを叩いて、少し嬉しそうに笑った。






そ「いってらっしゃい。」






『…!?…いってきます。』






誰かにいってらっしゃい。って言われるのは何年ぶりかな。






暖かくて、気持ちいい。






いつもの道を歩きながら






体は冷たいけど






心が暖かかった。

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