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A.T
鏡の向こうに広がる、夕焼けの草原とはまた違った景色。潜り抜けると、俺の足は石畳を踏み締めていた。
行き交う人の喧騒や目に飛び込む色鮮やかな景色が、俺の気持ちを上げる。鼻腔をくすぐる美味しそうな匂いが食欲をそそった。
『じゃあ、行こうか』
監督生が笑う。その言葉で、緩んでいた気が引き締まった。ゆっくり歩き出す監督生を眺めて、ぼんやりと思う。
人殺しの監督生と、ダメダメ人間の俺たちの三人旅。映画にしたら売れそうじゃね？なんてくだらないことを考えながら、俺は後をついていった。
もう、学園のことは考えないようにしていた。あんな狭い世界に、戻る必要なんてないんだ。クラスメートも、先輩も。全部捨てて、遠い場所で三人で死ぬと、そう決めたから。
「……監督生は、なんにも悪くない」
俺がぽつりと言えば、二人が振り返ってどうした？と首を傾げる。別に、と溢して駆け足で二人の前へと飛び出た。
それからくるりと振り返って、二人に語りかける。
「だって、人殺しなんて他にもいっぱいいるじゃん。しかも、監督生の場合は悪いのは相手。……だから、監督生はなんも悪くない」
真っ直ぐに監督生を見つめて言えば、じわりと監督生の目が潤んだ。なんとなく、これで良い気がした。
監督生が言って欲しかったのは、自分のしたことを肯定してくれる言葉だったのだろう。
涙を流す監督生の背中をデュースが押して、俺たちは前に進んだ。
「取り敢えず、行けるところまで行こうぜ。泊まる場所はどっかにあるだろ」
「あぁ、そうだな。……監督生、行くぞ」
それから、俺たちはただ歩いた。綺麗な大通りを抜けて、少し暗い裏路地を通って。怪しげな露天や、美味しそうな屋台に釣られる監督生とデュースを引き止めながら。
ぐう、とお腹を鳴らす二人にため息をついて屋台のものを何個か買ってきた。それを三人で食べて、俺たちはまた歩き出す。
行こうぜと取った監督生の手から、震えは消えていた。そのことに少し安堵して、俺は笑う。
『ねぇ、線路の上歩いてみたい』
そう無邪気に笑う監督生のお願いを聞いて、線路にも忍び込んだ。電車は暫く来ないだろうなんて楽観的に考えていたら、普通に来て死ぬかと思ったし。慌てて飛び退いたから着ていた服は汚れてしまったけど。
心から楽しそうに笑う監督生を見ていたら、まぁ良いかななんて。我ながら甘いと思うが、監督生が笑っていることが嬉しかった。
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
