私と兄とお友達【USSS】

ななじゅうななわ ページ29

うらた「あ、うまい」



坂田「うん！うまーい！」



「ほんと…？」



今日作ってみた角煮



お母さんとかが作ってくれたものよりも何故か何倍も固くて、味も染み込んでなくて



いい出来とはいえないのに、さかたんだけじゃなくてうらたさんまでたくさん食べてくれる



うらた「ごちそうさま。…うまかった。料理始めて1週間くらいでしょ？」



坂田「凄いよなこんなに作れるの！！」



「美味しいの作るって約束したからっ」



坂田「へへ…」



うらた「…毎日写真送ってくるよこいつ」



「え！？じゃあ一昨日のも！？」



うらた「あwあれはなんだったの？」



坂田「たらのムニエル！」



「バターが一瞬で焦げちゃったのぉ…」



海苔とかイカスミよりも黒い食べ物は初めてみた…



坂田「美味しかったよ？」



「体に悪いから食べないでって言ったのに…」



坂田「俺、Aの作ったもんならなんでも食うよ」



「えー？」



うらた「…俺も、なんでも食うけど」



坂田「…！」



「じゃあ絶対食べてよねー！
あ、お風呂沸いたみたいだから入ってくるねー」



さっきからチラチラとうらたさんのさかたんの視線が交差している



さかたんは最近ずっと私といたから、うらたさんもなにか話があるのかもしれない



家に来たのも、もしかしたらそれかも



やっぱり、友達同士でしか話せないこともあるんだろうし



そんな風に考えながらお風呂につかる



やばい、私今めっちゃ空気読めて気を使える完璧レディーじゃないですか？

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