《Another story》─�� ページ43
「あれ、ふたりともまだいたんだね。忘れ物？」
猫「……あたしたち、残ることにしたんだ」
「え……」
天「向こうには行かないって決めたんです」
階段の上にいたAさんが、声を上げた。
「何言ってるの？！ふたりには可能性があるの！チャンスがあるの！今すぐにでも行かなきゃ……いや、呼び戻さないと……」
猫「いいんだ」
「なにも良くないよ！」
天「いいんですよ」
「ぜんぜん良くないよ！………羽があるうちに飛ばなきゃ、求められてる時に手を掴まなきゃ、……私みたいに見捨てられちゃうよ…？」
天「音楽がなくったって、生きていけますから」
猫「あたしはずっとお嬢のそばにいる。お嬢がそうしてくれたみたいに」
天「だいじょうぶ、僕たちが着いていますよ」
猫「怯えないで、怖がらないで、可哀想なお嬢………」
「うぅぁぁぁぁぁあ………ッ…」
泣き叫ぶAさんを抱きしめて、その夜は３人で並んで寝た。
猫「寝ちゃったね」
天「そうだね」
猫「綺麗な寝顔……でも、たくさん泣かせちゃった……」
天「これからはその何倍もたくさん笑っていこう」
猫「………間違って、ないよね」
天「俺たちが間違ってないって思うなら、分かってもらうまでそばにいよう」
猫「Aさんが『間違ってる』って言っても…？」
天「Aさんは優しいから、受け入れてくれるよ。俺を受け入れてくれたんだから」
猫「……そうだね。あたしを、受け入れてくれたんだもんね」
Aさんの頭を撫でると、クロちゃんはギュッとAさんにくっついた。
寒い夜も、3人でいればきっと明るい朝を迎えられる。
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
