�将将�.King ページ33
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《sima side》
志「あ、うらたさんのお友達」
知ってる女の子にはとりあえず声を変えるのがおれの悪い癖。この時も呼び止めるつもりとかはなくて、ほとんど反射的だった。
「志麻先輩！どうしたんですか、こんなところで」
志「坂田待ち」
「坂田くんなら近くにいますね」
志「見たの？」
「いえ、声が聞こえます」
志「……へぇ、なんて言ってんの？」
彼女の耳が異様にいいと言うのは、ついこのあいだ聞いた。
うらた、坂田、センラの友達。それだけの関係だったおれは、彼女に対してそれほど思い入れはなかったから、別に抱きしめたりとか泣き出したりとかはしなかった。
趣味の範囲で音楽やってんだろう。
ちょっと親に怒られて拗ねてんだろうな。
お嬢様の戯言……そう、バカにして一瞥している。
彼らの手前言えないけれど。
「……『分かった。ええよええよ、オレ学級委員やしそれくらい手伝うって〜。あ、でも志麻くん…えっと、友達に連絡してええ？一緒に帰る約束してるから』」
口調もノリも坂田そのものだ。それから直ぐに坂田から連絡がきた。
志「ほんとに聞こえてんだな」
「集中すれば付けててもそれなりに」
志「ふーん。……あ、そうだ。えっと…とり、…とりと……」
「十鳥です。十鳥 A」
志「そうだ、Aちゃん。今からなんか予定ある？」
「ないですよ？」
志「じゃあ坂田の代わりにちょっと付き合ってよ」
「遊びに行くんですか？私、あれ以来ゲームセンターには行くなと怒られまして……」
志「ならできるだけ静かなとこに。それならいいか？」
「もちろんです！」
嬉しそうに笑うAちゃんの顔にふいっと顔を逸らし、校門の方へ歩き出す。Aちゃんはトコトコと駆け寄り隣に並んだ。
学校の坂を降り真っ直ぐ、駅に入ろうとするとAちゃんの体が固まった。
志「電車はムリ？」
「えっ…と……そうですね。出来れば…いや、でも……頑張れば……」
志「じゃあー、歩くか」
進路変更をして別ルートで向かう。隣をちょこちょこと歩く姿はまるでひよこ、いやリスのようだ。
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
