イケメン転校生は超ドSでした【そらる】

さんじゅう ページ31

「……A？しんどいの？大丈夫？」

『…ん？あ、ごめん…ボーっとしてただけだよ』

会話をしても、頭に浮かぶのは一ノ瀬くんの事ばかり。

いつもなら楽しくて仕方がない 相川くんとの帰り道、でも今日だけは明るくなんかなれなかった。

「なんかあったの？もしかして一ノ瀬くんの事？」

『…ううん、ホントに何でもないよ』

ちなみに、相川くんには言えていないままだ。

優しい相川くんの事だから、絶対心配しちゃうと思うんだよね。

「じゃあ、なんでそんな悲しそうな顔してる訳？」

『へ？う、わあ！？』

突然相川くんが立ち止まり、私の頬を両手で挟んだ。

驚いてじたばたもがくと、「じっとして」と真正面から丸め込まれてしまった。

「一ノ瀬くんの事でしょ」

『だから違うってば、』

「へえ？一限目の前、一ノ瀬くんに泣かされてたんじゃなかったっけ？」

『！何で知ってんの…』

「…僕が不審がらないとでも思ったの？だって僕、Aの事ちゃんと見てるもん」

『っ…』

見られてたんだ…。

悔しいような恥ずかしいような気分になり、下唇を噛み締める。

「…ねえ、僕じゃ頼りないの？」

『そ、そういうことじゃ』

「相談してよ…結構凹むよ…？」

『わあああ！？な、泣かないで！ごめん！』

怒られると思っていたのに、あろうことか泣き出した相川くん。

恐る恐る頭を撫でると、「ちゅーがいい！！」とむくれられたので丁重にお断りしておいた。

「これからは、何かあったら僕に相談すること！分かった？」

『は、はいぃ…』

ちょっと過保護な気もするけど…、相川くんなりの優しさだと捉えておく事にした。

*

更新サボってました。ごめんなさい。

これから学力テストやら塾やら忙しくなってくるので、頻度ちょっと落ちるかもです。

それと私情なんですけど、

クラス最悪です。。。もうやだ。

体育大会のハチマキの色が、推しカラーな事だけが救いや…((

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