【歌い手】捨てられない想い２(そらる)

七十二曲 ページ27

それから時間は過ぎていき、土曜日となった


私はまふさんと何回か連絡を取らせていただき、しかし話す事がありすぎてあの喫茶店で話すことになった



『すみません。急に』


私たちは仕事の目になっていて、そこに仲間という意識はなくなっていた



まふ「いえ、こちらこそ受けて頂きありがとうございます。」



『その事なんですが』



コーヒーを飲んでまふさんを見る
目が合い、あまりにも整っている顔を見るのが少し嫌になる



『仕事について条件を二つ、わがままを言わせてもらっても良いですか？』



そんな自分を落ち着かせるため、息を吐いた




『私の名前はファン及び歌い手のみなさんにも内緒でお願いします。
もしかしたらそらるさんは私だと気づくかもしれません。
それでも必ず、私だと言わないでください。

そして今回の歌は立夏ちゃん、そらるさん、まふさんの三人でコラボということでおねがいします。
この件に関しての理由は聞かないでください。

その二つを守ってさえ頂くことが出来れば了承させていただきます。』



目を見ない事には伝えたい事も伝えられなくて、一切目を離さない
それをわかってくれているのはまふさんも私から一切目を離すことはなかった

そして私は話終わった後、優しく微笑んで




まふ「はい。こちらも手助け出来る事があればさせていただきます。
もちろん条件も受けさせていただきます。

……本当に、僕のわがままに乗っていただいてありがとうございます」



凄く礼儀正しいこの人はやっぱり永遠に私の憧れの人だと実感した

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