検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:10,310 hit
気付いたときには鎖に繋がれていた。


 視界が歪み、鎖に繋がれた手足は、赤く腫れあがり、血が滲み出ている。



 頭や頬からは、ヌルッと、気持ち悪い液体が皮膚を伝い、地面に落ちる。

 それは紛れもなく血であり、ぼくの皮膚から出ているものであった。


 だが不思議と痛みは感じられず、ただただぼくは、それを呆然と見つめていた。




 無機質な、真っ暗な空間。

 視界は、足元から自分の手首付近までしか映らない、そんな場所。



 痛みはおろか、恐怖すら感じなかった。

 そう、ぼくはずっとここにいたんだ。 今更恐怖を感じるほうが可笑しい。


 ぼくは足を大きく振り、力任せに鎖を壊す。

 鎖が足に食い込み、ブチンッと嫌な音がした。


 気にせず、次の段階に移る。


 開放された右足を、体全体で右手首の位置まで振り上げ_______落とす。

 左手首の鎖も、同じようにし、破壊した。




 開放された両手足、体。


 ぼくは久々につく地面に、頬を強張らせた。



 こんなにも冷たいものだっただろうか。



 「……まあいい」





 _______誰かが、ぼくを探してる。



「行かなきゃ」執筆状態:連載中
















おもしろ度の評価
  • Currently 9.44/10

点数: 9.4/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:NARUTO疾風伝 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃぶしゃぶ | 作成日時:2015年8月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。