65:私が誰かを救うこと ページ30
船から降り、Aは爆発して破損した船の一部を足場にし、芥川を探していた。
Aは昔、殺しをしていた。だが、探偵社に入って人助けをするようになって思うことが増えた。考えることも増えた。
『昔は殺したのに…今は助けたいなんて……
いつの間に私はここまで我が儘になったんですかね』
そうやって呆れたように笑うA。
辺りを見渡すと、黒い外套を漂わせた芥川がAに見えた。
『わ……なんであんなところに要るんですか』
芥川の周りには船の一部がほとんど無い。
つまり…海の中に入らなければ、助けられないのだ。
『海水は嫌いなんですけど……仕方ないですね…』
Aは渋々海に入った。
『う〜冷たい……』
そそくさと芥川を引き上げ、水中から顔を出すA。
そして一番近い破片の上に乗り、力一杯跳んだ。
そうすれば、すぐに空中。
Aは海辺の近くに無事、着地した。
先程まで濡れていた服や髪も、ある程度乾いていた。
しかし、矢張り余分な水分はあるので、芥川を建物に寄らせた後、髪や服を絞って水分を抜いた。
『帰ったら着替えて乾かさないとですね…』
Aは横目で芥川を見た。
所々から血が流れていて、とても痛々しい。
Aはこの後の事を考えると、とても嫌になった。
『こんな酷いとは…早く治さないと……』
そう言ってAが芥川に近付くと、Aに向かって黒刃が飛翔した。
Aは回避の為に右へと体を倒す。
が、避けきれずに左の頬を掠め、左の横髪も拐っていった。
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
♪音姫♪(プロフ) - 霧神廉さん» リクエストありがとうございます。あまり書いた事の無いキャラですが頑張ります! (2018年5月1日 11時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
霧神廉 - とっても面白いです! リクエストで夢主ちゃんがモンゴメリちゃんと夢野久作と仲良くなる展開にしていただいでも宜しいでしょうか。ご検討、御願いします。 (2018年4月30日 22時) (レス) id: cff83fd718 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - REIYAさん» コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります♪ (2018年4月29日 14時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
REIYA(プロフ) - 何時もみてます。≪そ〜ら〜を〜飛んで((≫の所を見ると頭の中で≪飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回る〜≫しか流れないのです。分からないですよね。すみません。此れからも頑張ってください (2018年4月28日 15時) (レス) id: bc3561fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - 嘘の仮面@英さん» ありがとうございます。 リクエストの方は、番外編(?)として別の小説を作る予定なので、そちらに書かせていただきます。 これからもよろしくお願いします。 (2017年12月20日 17時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:♪音姫♪ | 作成日時:2017年6月22日 8時