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まふまふside
沢島さんが帰ってから、二時間ほどたち、看護師さんが病室に入ってきた。
「相川さん、昼食ですよ。病院の中はどうでした？」
手に持っているのは相も変わらず健康そうな昼食。
けれど、この昼食も彼女にしてみればなんの意味もない。
「あの、看護師さん」
本来ならば、訊かなくてもいいはずのことなのだろう。
それは彼女の問題であって、第三者である僕には一切関係がないことなのだから。
「もし、もしも、死期の近い人がいたとして、その人になんて言えばいいと思いますか？」
看護師さんは僕の質問に一瞬目を見開くと、考え込んだ。
「それは……随分と難しい質問ですね。…私も、このような仕事をしているので、考えたことはありますが…」
「あ、無理ならいいんです。……結局のところ、僕のわがままだと思うので」
彼女に協力したい、やりたいことをやらせてあげたい。
そんなのは結局、ただの自己満足だ。
「……わがまま、でもいいんじゃないんですか？」
「…え？」
思いもかけない返答に目を丸くする。
わがままでもいい？ なんで、そんなことがいえるんだろう。
「たとえわがままでも、自己満足でもいいんです。もし、誰かが自分のことを心から思っていてくれるのなら、それ以上嬉しいことはないんです」
これは私個人の意見ですけどね、と笑う。
それでもいいのだろうか。僕の気持ちは、迷惑にならないのだろうか。
「ありがとうございます。…少し、楽になりました」
「お役に立てたのならなによりです。……あ、そろそろ一ノ瀬さんが面会に来る頃ですよ」
そうだ、そらるさんに協力を頼まなければ。
僕はまだ病院の中。できることは少ない。
だからこそ、自由に動けるそらるさんの協力が必要になる。
「では、失礼しました」
看護師さんが部屋を出ていく。
それと入れ替わるように、そらるさんが入ってきた。
あ、まだお昼ご飯食べ終わっていない。
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千々(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ (2022年12月5日 9時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！ (2022年11月4日 20時) (レス) @page22 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 藍猫さん» おお！おめでとうございます！！（一年ほったらかしにしてて本当にごめんなさい……） (2022年9月4日 11時) (レス) id: 84f8a35d43 (このIDを非表示/違反報告)
藍猫 - ｽｳｯｯｰｰｰｰｰ…そういえば10月18日って私の次の日じゃないですか…えまって嬉しい( 〃▽〃) (2021年7月17日 2時) (レス) id: 0f30a0c194 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 翡翠琥珀さん» 飢えているから書けたんですw そう言っていただけるなんて嬉しいです……！ 自信につながります１ (2020年6月18日 21時) (レス) id: a6aff5c4e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2020年4月30日 15時
