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Aside
「Aさんは？ なにか歌いたいものとか、ある？」
「私が歌えるの、まふまふさんの曲だけなんですよ……」
「それでもいいって言っているのに」
まふまふさんは少し拗ねたように頬を膨らませる。
実写動画も可愛いけれど、目の当たりにすると百倍増しだ……。
「じゃ、こうしよう！ After the Rainの曲歌おう。二人だから、ちょうどいいでしょ？」
「それは、そうですけど…」
まふまふさんは機械の“アーティスト”という項目に“After the Rain”と入れる。
「なにがいいかなぁ…？」
「あの、まふまふさん。……もちろん、自分のパートを歌うんですよね？」
「Aさんが歌いたかったら、僕はそらるさんパートでもいいよ？」
「いや、大丈夫です！ 私がそらるさんパートを歌います！」
まふまふさんのパートを目の前で歌うとか、そんな失礼なこと、出来るわけがない。
まふまふさんのパートはまふまふさんが歌うべきだもん。
「あ、それなら、二人ともメロディーラインの“絶対よい子のエトセトラ”にしよう！ 歌える？」
二人ともメロディーラインの曲を選んだのは、私を気遣ってくれてのことだろう。
優しい心遣いが身に染みた。
「大丈夫、歌えますよ。曲調も歌い方も可愛くて、大好きな曲のうちの一つです」
そう答えると、まふまふさんは安心したように笑った。
そのまま、曲目を入力していく。
まふまふさんと一緒に歌うことができるなんて、夢みたいだ。いや、それならまずあの時、病院で出会えたこと自体が夢みたいだな。
歌い終わり、またもや呆然とする。
やっぱり生歌は迫力が違う。可愛さも違う。
私なんかが一緒に歌ってよかったのか、不思議だ。
…でも、いいよね。最期くらい。
＊
そのあとほかにもいろんな曲を歌った。
歌うのはほとんどまふまふさんに譲ったが。
“夢のまた夢”だけは一人ずつ歌ったな。まふまふさんが歌った後で歌うとか、本当に大丈夫かなって思った…。
次の曲は、きっと時間的に最後の曲。
「なににします？ 私としては、まふまふさんに歌ってほしいです」
そう言うと、まふまふさんはなにかを思いついたように顔を輝かせた。
「ね、最後だけ、僕が曲を決めていい？」
「もちろんですよ」
まふまふさんは何を歌うんだろう。耳を澄ませる。
すると、曲が始まった瞬間にまふまふさんが歌い始めた。
ああ、最後の曲目は……“ノンタイトル”
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千々(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ (2022年12月5日 9時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！ (2022年11月4日 20時) (レス) @page22 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 藍猫さん» おお！おめでとうございます！！（一年ほったらかしにしてて本当にごめんなさい……） (2022年9月4日 11時) (レス) id: 84f8a35d43 (このIDを非表示/違反報告)
藍猫 - ｽｳｯｯｰｰｰｰｰ…そういえば10月18日って私の次の日じゃないですか…えまって嬉しい( 〃▽〃) (2021年7月17日 2時) (レス) id: 0f30a0c194 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 翡翠琥珀さん» 飢えているから書けたんですw そう言っていただけるなんて嬉しいです……！ 自信につながります１ (2020年6月18日 21時) (レス) id: a6aff5c4e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2020年4月30日 15時
