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まふまふside
プラスチック製のパッケージに溜まったみたらしを、団子ですくいあげ、一息に団子を一つ口に入れる。
もぐもぐと口を動かして、飲み込んだ時にはAさんは目を輝かせていた。
「おいしい……。みたらし団子って、こんなにおいしいんですね！」
そう言うと、もう一口。
彼女の表情は本当に嬉しそうで、見ている僕も嬉しくなった。
「私、みたらしの材料は醤油って聞いたことがあるんです。だけど味は全然違いました」
お団子ってもちもちしていますね、と笑う。
少しだけ、胸が痛んだ。
普通の子だったら当たり前のように知っていることを、この子は知らない。
「醤油に色々なものを混ぜれば、みたらしができるらしいよね。今度つくってみようかなぁ」
「でも、やっぱり和菓子屋さんのがおいしいんでしょうね」
そう言ってAさんはもう一口食べる。
……僕も食べよ。
＊
「んー。次はどこに行こうかなぁ…」
みたらし団子を食べ終わり、またもや僕らは路頭に迷う。
なにか、楽しめるところがいいよなぁ。楽しめるところ、楽しめるところ…。
「そうだ！ せっかくだからさ、カラオケに行こう！ まふまふの曲なら、リクエスト、何でも応えられるよ！」
きっとAさんは、僕のライブに来たことはない。
生まれつき病気を持っているのだとしたら、ライブに来たくても来れないだろう。
「え……。それって、生歌が聴けるってこと、です、か…？」
緊張しているのか、少し拙い言葉で言う。
嫌がっている、ということはないだろう。
こんなにも顔が紅潮して、弾けるような笑みを浮かべているのだから。
「うん！ もちろん、Aさんが歌ってもいいんだよ？」
「私、まふまふさんの曲しか歌えませんよ……？」
「全然大丈夫だよ！」
そう答えると、Aさんは「本人目の前にして歌うとか、失礼すぎるじゃないですか」と顔を手で覆い隠した。
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千々(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ (2022年12月5日 9時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！ (2022年11月4日 20時) (レス) @page22 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 藍猫さん» おお！おめでとうございます！！（一年ほったらかしにしてて本当にごめんなさい……） (2022年9月4日 11時) (レス) id: 84f8a35d43 (このIDを非表示/違反報告)
藍猫 - ｽｳｯｯｰｰｰｰｰ…そういえば10月18日って私の次の日じゃないですか…えまって嬉しい( 〃▽〃) (2021年7月17日 2時) (レス) id: 0f30a0c194 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 翡翠琥珀さん» 飢えているから書けたんですw そう言っていただけるなんて嬉しいです……！ 自信につながります１ (2020年6月18日 21時) (レス) id: a6aff5c4e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2020年4月30日 15時
