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7話 一寸話が違う ページ9

「ルールは至って簡単。どちらかに先に触れたほうが勝ち__と言いたい所だけど、それじゃあ流石にA君が不利だからね

A君が中也君に触れたら勝ち。これでどうだい?」


何か滅茶苦茶私に優しいルールな気がするけどラッキーてことでおk?

不思議そうに首を傾げるとそうだとも、といいそうな勢いで首領さんに笑われた


マフィアってよく笑うなぁ。表情筋疲れないのかな



「あ、そうそう。中也君は汚濁を使うこと」

「………………は、?」

「大丈夫。中也君もA君も死なないし怪我もしない。私が保証しよう」


…よく分からんけど、絶対怪我はすると思う。ってか怪我しかしない!まる!



「…それじゃあとっとと始めてよ」

「え"。ちょっ、」

「……悪ィな」



何がですか?!この状況?!別に中也さんが謝ることじゃないと思いますけどね!!わあ律儀〜〜!!


心が暴走仕掛けたとき、中也さんがボソボソと一人でに呟く。声はあまりにもちいさくてあんまり聞こえなかったけど、いい予感はしない


ズルズルと赤い何かが中也さんの体を這いずり、目は白目を向いている


「わあ………はははっ……」


思わず普段出さないような乾いた笑いが出た。怖いんですけど。何これ?話しちゃいますぜ?旦那!


兎に角逃げるっきゃねぇ!これ当たったらまじ死ぬって!!!



「あぁああぁぁあああ!!!」

「なんですか?!ってうわっ!!!」


振り向いたら頬すれすれに何か飛んできた。怖いな〜〜!!見たくないな〜〜!!!


とか思いながら後ろを向くと、蠟燭台が私に向かって飛んできていた。尖った部分が当たっていたらと思うとゾッとする



これ真面目にやんなきゃ死ぬやつだ


サッ、と血の気が引く音が自分でも分かる。今アレや。顔面蒼白って奴や。赤点以来のこの感覚


その間にも私の方向に何かしらの破片やコンクリート等…死にそう。ってかめっちゃ怪我した。痛いんですけど



だがしかし、そんな弱音を吐いている暇はない。前を見れば中也さんの拳が目の前に迫っている



ぐおっ、と迫ってくる拳は音を出て何かにぶつかった

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作者名:ピザ職人3号 | 作成日時:2019年4月14日 20時

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