5話 以外ととか思った自分が馬鹿だった ページ7
「エリスちゃーん!!」
「ロリコン変態まじ来んな」
目の前には金髪幼女と黒髪中年。……犯罪絵図だ。おじさんが半裸の女の子を追い掛けている
数刻前、太宰さんに連れられてポートマフィアに来た私は幹部様といたこともあってか難なく首領室に通された
なんだか警備が甘い気もするがこちらからすればラッキーだ
でも……これが森さん…?この人首領、なんだよね…?ポートマフィアに犯罪とか求めても意味ないけどこの人色々台無しじゃない?
何か素人の私から見てもわかるくらいやばいよね?
「……森さん」
太宰さんが呆れてそう呼んだとき、ガラガラと大きな音を立ててシャッターが閉まった
怖い怖い怖い怖い怖い!ってかうるせぇ!何か拓哉の気持ちが分かったかもしれない!
拓哉!ごめん!
え?時既に遅し?しらんしらん!謝っただけマシと思え!
「君達は今何も見てない…良いね?」
「……えっ、あ……」
あまりの怖さと急展開さにしどろもどろになっていると大きな背中がスッ、と私の前に現れた
知り合い(仮)だからだろうか。矢張りこう云う時は知り合いがいる方が落ち着く
でも…何でかな。家にいる太宰さんは怖くないのに、今太宰さん超怖いんですけど。……色々あるんだろうけど、変なの
「森さん。予定通り連れてきたよ」
「……嗚呼。太宰くん。ありがとう」
大きな背中は直ぐに消えた。太宰さんが私の背中を押したからだ
振り返った太宰さんの瞳は相変わらず闇に染まっている。怖いなあ。でも、何でかすごく落ち着く。よく分かんないや
「あ……佐藤Aです」
「……ふむ」
正に頭のてっぺんから爪先まで。舐め回す……とは違うけど、私自身の価値を決めるような、そんな目線で首領さんは私を見つめた
そしてため息を一つつく。そしてただ一言、
「中也君を呼んでくれるかな」
チュウヤって誰っすか。パイセン
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作者名:ピザ職人3号 | 作成日時:2019年4月14日 20時