僕はまふまふじゃない (ページ13)

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十三話ページ13

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「このギターかっこいいなぁ」

『かっこいいですね…』

二人でギターを見ている。Aちゃんもギター弾けるしね。

歌ってみた用のマイクを…と思ったけど、買う必要がないのを今更思い出した。

『あ、ピック買おうかな…』

「…俺も買おう」

今使っているのはまふてるのピック。
捨てる必要はないけど、新しいピックにした方がいいよね。

センスが似てるのか、Aちゃんと同じピックを選んだので色違いにした。

その後も店内を見ていて、気になった。
Aちゃんは、またライブハウスで歌うつもりなのかな？

「バンド、新しく組み直したりするの？」

『いえ…バンドの練習でお金かかるし、諦めようかなーと。趣味は趣味に留めておきます…』

そう言って、悲しそうに笑う。
…何か出来ないかな。

家で、あまりお金をかけずに、すぐに始められる…
…あぁ、それこそ俺の本業じゃん。元だけど。

「YouTebeに投稿したら？」

『YouTebe？』

「えっ知らないの！？」

『…名前なら聞いたことがあります』

今時見たことがない人いるんだ…でも、絶対に俺がまふまふだって知られることはないから安心した。

「動画サイトでね、歌や弾き語り、面白いネタ動画を投稿することができるんだ」

『へぇ…見てみたいです！』

「じゃあ家に帰ったら一緒に見よっか」

『はい！』

お昼ご飯にハンバーガーを食べ、足りないものを買い足し、食材を大量に買って家に帰った。

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