素は絶対に見せないとか無理だったわ

青い涙 52話 ページ14

Aside


いつもみんなをまとめるかっこいいそらる先輩



でもその瞳は、わざとかそうでないか分からないが前髪で少し埋まっている、そして私はその奥に底知れないほどの暗闇があるように思えて仕方なかった。




どんな時でも、周りを見て自分の事もこなしつつ歌い手全員にアドバイスを入れている。




今日だって無意識なのか知らないけど私の前に立って、私を落ち着かせてくれるように、背中を摩ってくれていた。




場違いだけど私の心臓はドクドク言っていたもちろん緊張とは別の意味で……




でもその後私は抱きついたら鼻血出して別の意味で倒れるから、成瀬にだけ抱きついた。←←




そして復活したからそらる先輩の部屋に言ったのだけれど……





私は昔から耳が良かっただから部屋の中から聞こえてくる嗚咽が嫌でも耳に入った





だから聞いたんだ「そらる先輩って悩みを結構抱えてるよね、何かは分からないけど」と





でも帰ってきた言葉は

「何にもないよ」




その一言だった、いつもの顔いつもの口調、声



全て同じだったでも私は確かに部屋のそとで聞いたんだ、そらる先輩のSOSをでも




その一言で「お前には関係ない」、「お前に行っても何の役にも立たない」そらる先輩はそんなこと言わないし、思ってないことぐらいわかってるけど、でも私の心にそらる先輩の声で囁いてくる悪魔がいた。





結局嫌な雰囲気になり私はその場を去った。





「意気地無し」「弱虫」「ヘタレ」そんな言葉がどこからか降ってくる





まるで、あの子が横にいるように

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