キス魔サイト.続編[そらる]

48話 ページ1

Aside






後から説明された。

翔太は彼方と同じ仕事をしていて、彼方が先に始めたから先輩、翔太は後輩、のような形だということ。

相川さんも同じ仕事をしていて、ユニットを組んでいること。

今日たまたま、私と翔太が歩いているところを相川さんが見つけ、怪しんで彼方に連絡したところ、合鍵で私の家に入ってきたこと。

全て繋がった。


｢そうだったんだ…。｣

｢うん、まさかこんな偶然あるなんてね、でも……。｣


彼方は翔太をちらりと見て、言う。


｢ごめん翔太、いくら翔太でも譲れないよ、幼なじみで大切なのは凄く分かるけど、やっぱり譲れない、ごめん。｣


頭を深くさげて、翔太へと謝る彼方。

すると、翔太も言う。


｢……僕、てっきりダメ男と付き合ってると勘違いしていました、Aと似合うのは僕しかいないって思っていて…。でも彼方さんだって知った時、あぁ大丈夫かもって思ったんです。だって僕のよく知る彼方さんは、尊敬出来る人だから。｣


困った時の笑いのように翔太にそう言われた彼方は、｢ありがとう。｣と言い、つられて笑った。

のもつかの間。


｢でも、もぉぉぉし！Aの彼方さんへの気持ちが揺らいだらその時は……貰いますから！！｣


いたずらっ子のような顔で、翔太は宣言したのだった。

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